強化プログラムへ応募した選手たちと、現ナショナルチーム選手が「チームスプリントの1走」候補として250mスタンディングタイムトライアルが12月9日に実施された。本記事では出走選手への振り返りインタビューと、翌日から始まる2021全日本選手権トラックへの意気込みをお届けする。

新田祐大「今年も”あの”時期がやってきた」

Q:トップでの走り、圧巻でした。全日本エントリーに驚いた方も多いのでは?

また今年も”あの”時期がやってきたという感じです。1km直後の、みんなが悶える感じをまた今回も観てもらいながら……。

Q:1kmTTのSNS投稿で、魅力を知った人もいたのでは?

あの発信は、外部には届ききってないとは思います。僕はどれだけチャンスがあるかわからないですけど、このマイナー競技の中で、ちょっとでも何か新しいものが生まれるようなきっかけになればいいなと思ってます。

Q:250mTTはトップの記録でした。

若干ホッとした部分もありました。今の自分がどのぐらいの脚力や感覚を持っているか確認できたので。

Q:新田選手の走りは、若手選手にとって刺激になったのでは?

そう思ってくれたら嬉しいです。日本選手権トラックは年に1回しかないから、大事にしてほしいですね。

Q:目標タイムはありました?

タイムを出すこと自体が目標ではなかったけど、17秒台は出したかったですね。それぐらいで走っても、海外では笑われちゃうぐらいなんで。17秒後半で走りたかったです。

Q:新田選手の走りを見て、後輩にどんなふうになって欲しい・受け取って欲しいと思いますか?

「あんなおっさんに負けてらんねえよ」って思ってもらわないと、と僕は思います。速くはなかったけど「なんでこの人ってタイム出せるのかな」というところにちゃんとフォーカスして欲しいなと思います。

「1番」ではなく「5G入ってるな」のポーズ(本人談)

みんなその場その場でタイム出た人に「なんで速くなったんですか?どうやったらいいんですか?」と聞いてくるけど「いや、いま速くなったんじゃない。積み重ねがあってのことだよ」というのをわかって欲しいです。

Q:チームスプリント・1kmTTが控えています。

チームスプリントに関しては去年失敗してるので、去年みたいな失敗は絶対したくないと思っています。今年は優勝するのは当たり前で、日本記録を狙いたい。

そして小原が新しくドリームシーカーに入りましたが、今後は小原と長迫の2人がパリに向けて主力となる選手のはず。彼らがここから勢いをつけて、世界の頂を目指せるようなきっかけ作りができたら嬉しいなと思います。

小林優香「のびのびとした走りを」

Q:先ほどの走りの振り返りをお願いします。

競技生活は5年ほどになりますが、あのスタート台(発走機)を使ったのは初めてです。その割にはタイムは良かったのかなと。やっぱりやるにしても2走・3走が多かったので、感覚的にも違ったし、オリンピック前はスタートの練習自体していなかったので、今回「まさか」って感じです。

Q:タイム的には?

2位なんで……!でも徐々に掴めれば良いかなと。スタートはもう嫌ですけど(笑)2〜3番手でタイムを上げられれば。

Q:最近のコンディションは?

3ヶ月この伊豆ベロドロームを走っていなかったので、最初は怖かったのですが、思ったよりも感覚が残っていたと思います。レースギアですら練習してなかったので、明後日は一発本番!脚が痛くならなければ良いなと思います(笑)

Q:明日からの意気込みをお願いします。

女子は人数が少ないので、ケイリンもチームスプリントも、おそらく一発決勝。オリンピック以来の競技ですし、楽しみながら走りたいです。

全種目優勝したいですが、それ以上に久しぶりの競技なので、のびのびとした走りをしたいです。

寺崎浩平「ハロン自己ベスト目指す」

Q:振り返りをお願いします。

全然ベストではないので、納得はしていません。調子的には良くもなく、悪くもなく・・・。ポジションもこの1ヶ月ぐらい前から大幅に変え、少し慣れてきた感じだったので、タイムは出したかったですね。

Q:明日以降の意気込みをお願いします。

スプリントの予選で自己ベストを出すこと、全日程走るので、しっかり表彰台に上がれるような走りをする事です。

松井宏佑「他の2人の気持ちもしっかり受け止め」

Q:振り返りをお願いします

最低でも18秒台と思ってたけど、今日はスタートから全部が噛み合ってない感じで、調子は良くなかったですね。

Q:出し切れなかった?

出し切れなかったですね。もうちょっとやれる事があったんじゃないかと。気持ちも身体も調子は良くないが、そうは言ってられないので。

Q:明日からはどういった走りを?

明日はチームスプリント。3人で走る種目なので、僕だけじゃなく他の2人の気持ちもしっかり受け止めて一緒に頑張り切れればなと思います。

久米詩「この経験を、これからの基準に」

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