2/2 Page
総額60万ユーロにも及ぶ盗難事件
事件が発生したのは大会3日目2021年10月22日の夜。イタリアチームが宿泊するホテルに駐車していたバンの中から、22台の自転車が盗まれた。
Cycling newsによると、イタリアチームが宿泊していたのは、監視付きの駐車場のある、安全面をクリアしたプライベートホテル。
事件発生以降に使用する予定だった自転車や道具は、大会会場(ベロドローム)内で保管されていたため、レースを控えていた選手達への影響は免れた。
ルーマニア警察は10月28日に行っていた大規模な麻薬取締調査中にこれを発見。自転車を所持していたグループは警察に確保されている。
La Gazzetta dello Sportは、盗まれた22台のうち12台はピナレロ社の「Bolide」というモデルで、残りはピナレロ製バイク4台、デ・ローザ製バイク4台、チネリ製バイク1台、メリダ製バイク1台だったと報じている。
ピナレロ社「Bolide」はイタリアチームが男子チームパシュートの東京2020オリンピック・2021世界選手権の2冠達成時に使用した自転車で、金色のペイントが施された特別モデルだ。
大災難に見舞われたイタリアチーム。しかし24日に開催された男子エリミネーションでエリア・ビビアーニが優勝を果たすなど、事件に動じずに実力を示した。
参照:CYCLING Weekly , Cycling news , La Gazzetta dello Sport