中村妃智が競技引退を発表

2/2 Page

中村妃智コメント

皆様、これまでずっとたくさんの応援をありがとうございました。

ナショナルチーム入りして気づいたら早8年近くが経ちます。女子メンバーで1番歳下だったのが、最後は1番歳上になりました。

競技人生、ずっと楽しかったわけではありません。

リオが終わり東京に向けての強化が始まりましたが、山あり谷ありで、途中中距離チームが解散しかけた時もありました。上手くいかない時期が続き精神的にもとても落ち込み、前を向けずに今すぐ自転車から離れたいとすら思う時期もありました。

ただ周りにはチームのみんなが近くにずっといて、お互いの辛さを分かち合いながら乗り越え、崩壊しかけているチームを連盟やスタッフの方達が何とか形を保ち続けてくださいました。私たちを心配してくださり、ずっとレースを応援し続けてくださったファンの方々やメディアの方々の言葉があり私はここまで頑張り続けることが出来ました。

改めて感謝申し上げます。

東京オリンピック前も延期など色々な困難がありましたが、心が不安定になっても最後は応援の言葉を聞いて、『よし、頑張ろう』と自分のやるべき事を再確認して頑張ってこれました。レースは納得のいく結果とはならず、気持ちの処理にとても時間がかかりましたが、ようやく落ち着いてきたように思います。

最後に全日本選手権トラック競技に出場し、私の競技人生を終えて新たな道で頑張りたいと思っております。

自転車界で支えてもらってた側から自転車界を支える側へいきますので、またどこかでお会いすると思いますがその時はよろしくお願いいたします。

最後になりますが、ここまで支えてくださった全ての方に感謝申し上げます。今までありがとうございました。

JCFリリース

引退は12月

コメント内にあるように全日本選手権トラックの後、12月に引退を予定している。なお全日本選手権トラックは開催延期となっており、開催時期は未発表。

高校時代から自転車トラック競技に打ち込み、選手として、そして日本写真判定の社員としても自転車に関わってきた中村選手。今後はトラック競技を「支える」第一人者としての活躍に期待したい。

中村妃智の関連記事

訪れた転機”マディソン”【前編】東京オリンピック代表 中村妃智インタビュー