自転車トラック競技ではイギリスやオランダの活躍が顕著となった東京2020オリンピックが過ぎ去った。

特にオランダの短距離のスピードは凄まじく「この選手たちに誰が勝つことが出来るのか?」と思わせるほどの強烈な印象を残していった。

しかし強烈な印象を残していったのはトラックのバンク上だけではなかった。 伊豆長岡に店を構えるイタリアンレストラン「POMODORO」さんから面白いストーリーをいただいたのでご紹介させていただく。

ピッツァのマディソン

「期間中、選手たちからデリバリーで注文がそこそこきていました。でもあんなことになるとは・・・・」オーナーシェフの村越英明(以下:村越さん)さんは語る。

話の舞台となる「POMODORO」は自転車関係の選手たちが集う伊豆長岡の名店。あのクリス・ホイやブラッドリー・ウィギンス、そして日本の競輪に短期登録で来た選手たちにも愛されている、夫婦で営むレストラン。

「コロナ禍なので店に選手が来るということはなかったです。本来ならばたくさんの選手たちが集っていたかと思うと、残念な気持ちでしたが・・・・」

村越さん曰く、本来ならば、店はオーストラリアの関係者により期間中は貸し切り予約となるはずだった。しかしこの状況で関係者が貸し切りなどに出来るわけもなく、静岡県の新型コロナ感染対策に沿った営業を行っていた。 幸運なことに、村越さんは初日のチケットを当てて現地に応援に行き、その他の日はライブ配信やテレビで競技を応援していた。日に日に終わりが近づくオリンピック、終盤には寂しさも感じながら本来の営業を行っていた。

すると、奇妙な連絡が入る。

“ピッツァを40枚、デリバリーお願いします”

・・・・・・え?40?

「最初はふざけているのかな?と思いましたが(笑)よく聞いてみると本気なんですよ。あれば8月8日のレース後でした」

連絡が来たのはオランダチームのマネージャーから。そしてここから村越夫妻による店内での終わらない戦い・・・・・いや、長期戦となるマディソンが始まるのだった。

POMODOROのオリンピック

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