決勝 ケルシー・ミシェル vs オレナ・スタリコワ
準決勝でカナダのケルシー・ミシェルは2020年の世界チャンピオン、ドイツのエマヒンツェを、ウクライナのオレナ・スタリコワは2019年の世界チャンピオン、香港のリー・ワイジー(李慧詩)を破って決勝に勝ち上がった。
予選タイムはカナダのミシェルが10秒346で2位、ウクライナのスタリコワが10秒461で6位。カナダのミシェルは予選で行われる200mフライングタイムトライアル10秒154の世界記録保持者。
決勝は3回戦制で行われ、先に2回勝った方が勝者となる。
決勝 1回目
スタートは、カナダのミシェルが内側、ウクライナのスタリコワが外側。ミシェルが先行して、ゆっくりとしたスピードでにらみ合いながら周回は進む。
残り2周を切るあたりから徐々にスピードが上がり両者臨戦態勢に。そして残り1周のスプリント勝負が始まった。逃げるミシェル、追うスタリコワ。しかしトップスピードはミシェルが上。ミシェルがそのまま逃げ切って1回目を制した。ラスト200mのタイムは10秒906。平均時速は66.019km。
決勝 2回目
先行はウクライナのスタリコワ、1回目同様両者にらみ合いながらゆっくりとしたペースで周回は進む。トラックの外側から時々フェイントかけるような動きで前を行くスタリコワにプレッシャーをかけるミシェル。
残り2周を切ったところでスタリコワを交わして前に出たミシェル、徐々にスピードを上げ逃げの態勢に作る。そして再びミシェル先行で残り1周のスプリント勝負が始まった。必死の追い上げを図るスタリコワ。しかしスピードの違いはいかんともしがたく、ミシェルが逃げ切って先着。
カナダのケルシー・ミシェルが女子スプリント金メダルに輝いた。決勝2回目ラスト200mのタイムは10秒995 平均時速65.484km。
Text:伴達朗