決勝
2020年世界選手権の優勝者、ドイツのエマ・ヒンツェや、その前年の優勝者、香港のリー・ワイジー(李慧詩)など優勝候補に挙げられた強豪が勝ち上がり戦で次々と姿を消していく中、決勝に進んだのは、カナダのローリン・ジェネスト、同じくカナダのケルシー・ミシェル、オランダのシェーン・ブラスペニンクス、ニュージーランドのエルレス・アンドリュース、ウクライナのリウボフ・バソワ、そして同じくウクライナのオレナ・スタリコワの6選手。
周回中の並びは、前からウクライナのスタリコワ、同じくウクライナのバソワ、カナダのミシェル、オランダのブラスペニンクス、ニュージーランドのアンドリュース、そしてカナダのジェネストの順。
レースが動いたのは、残り2周となる手前。3番目に付けていたカナダのミシェルが踏み出し、前を行くウクライナの2人を交わして先頭に出る。その後ろにオランダのブラスペニンクス、ニュージーランドのアンドリュース、そしてカナダのジェネストが続く。
残り1周、ややスピードが落ちたカナダのミシェル抜いて2番目に付けていたオランダのブラスペニンクスが先頭へ。これにニュージーランドのアンドリュースが続く。
そして最終バックに入って壮絶なスピード勝負を繰り広げるブラスペニンクスとアンドリュース。その後ろにはカナダのジェネストが猛追する。最終コーナーを回って金メダル争いはこの3人に絞られた。
そしてフィニッシュは……
1着ブラスペニンクス、2着にアンドリュース、そして3着にジェネスト。波乱の東京オリンピック女子ケイリンは、オランダのシェーン・ブラスペニンクスが金メダル獲得という結果に終わった。
Text:伴達朗
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チケットホルダー向け新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン(Ver.1 2021年6月23日)