第4種目ポイントレース
3種目目までの順位によって得たポイントを持ち点としてスタートするオムニアムのポイントレース。距離は25km、トラック100周回。ここまでの橋本と上位3人の順位及び獲得ポイントは以下の通り。
1位 | マシュー・ウォールズ | イギリス | 114 |
2位 | ヤン ウィレム・ファンシップ | オランダ | 110 |
3位 | ベンジャミン・トマ | フランス | 106 |
13位 | 橋本英也 | 日本 | 54 |
橋本としては、上位とのポイント差はかなりあるものの、このポイントレースは一気に20ポイント獲得できる1周追い抜きという方法がある。スプリント周回で得られるポイントと、1周追い抜きで得られる20ポイントを積み重ねることが出来れば、メダル獲得とまではいかないまでも、順位は上げられるはずだ。
レースは、ポイント上位の3人に、イタリアのビビアーニ、ニュージーランドのスチュワート、デンマークのラースンら実力者たちが、メダルの色を巡ってポイントを取り合う展開となった。
また1周追い抜きを狙った抜け出しも頻発し、スタートからフィニッシュする瞬間まで緊迫感に満ちた戦いが繰り広げられた。
そんな中橋本は、何度かこの戦いに参加するチャンスはあったもののことごとくそれを逃し、沈黙したままレースを終える結果となった。
5年越しの思いを込めて挑んだ橋本の初めてのオリンピックは、15位という成績で終わった。
男子オムニアム、金メダルに輝いたのは、イギリスのマシュー・ウォールズ。
銀メダルは、最終周回に入るところで1周追い抜きを決め順位を上げたニュージーランドのキャンベル・スチュワート。
そして銅メダルは、イタリアのエリア・ビビアーニという結果だった。
Text:伴達朗
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チケットホルダー向け新型コロナウイルス感染症対策ガイドライン(Ver.1 2021年6月23日)