東京オリンピックの開催へ1ヶ月を切った頃、自転車トラック競技日本代表チームは沖縄で最終合宿を行っていた。我々は短距離チームの合宿取材の許可を得る事が出来た。

本記事では梅雨明け直前の沖縄で、豪雨にも屈せず厳しいトレーニングを重ねる日本代表チームの姿をお届けする。

このチームは、これで最後

オリンピックは常に節目である。東京オリンピックを最後に引退を宣言している選手もおり、現在のメンバーでのナショナルチームは間もなく終わりだ。

そんなチームの姿を、一人でも多くの人の記憶へ留めたい、という考えもあり、今回の沖縄合宿の取材を行った。取材にいっても良いか?をブノワ短距離ヘッドコーチへ確認した所、人づてではあるが「彼らはファミリーだからOK」との嬉しい言葉も貰えた。

さて、選手たちがトレーニング場所へやって来た。

この日は一日雨。それでもトレーニングは予定通りに進む。

バンク上の選手やコーチに目が行きがちだが、分析用の映像を常に撮影するスタッフもずぶ濡れだ。

メニューを終え、ピットへ選手たちが戻ってくる。

雨や泥で汚れた自転車を、インターバルの時間中にメカニックを中心としたスタッフが綺麗にする。

流石にスコールの様な雨がバンクへ大きな水たまりを作り、危ないので練習も一時中断。

テントにも水が溜まる。定期的に水を落とす中山マッサー。

世界中どこでも、四六時中チームと共に過ごすナショナルチームのゴッドハンドコンビ、中山&井上マッサー。

雨が若干弱まってきたので、ブノワコーチがバイクで試走しバンクの状況を確かめる。

天気が読める男

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