7月4日(日)、前日に引き続き、長野県松本市の美鈴湖自転車競技場にてJICF国際トラックカップ/全日本学生選手権オムニアムが開催された。二日目は、短距離種目が男子ケイリン、中距離種目は男女それぞれのオムニアムが行われた。
昨日とは打って変わって厚い雲が上空を覆い、朝から雨が降ったり止んだりを繰り返した。

本記事では男子ケイリンの様子を振り返る。

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男子ケイリン

朝9時から17人を3組に分けて予選が行なわれた。前日のスプリント同様、寺崎浩平(チーム楽天Kドリームス)、菊池岳仁(チーム楽天Kドリームス)、新山響平(チームブリヂストンサイクリング)のナショナルチーム所属メンバー3人が格の違いを見せつける。

寺崎浩平が自己ベスト&優勝、男子スプリント/第7回JICF国際トラックカップ・全日本学生選手権オムニアム

1/2決勝

1/2決勝の一組目は、菊池がラスト一周で仕掛けて逃げ切り勝利。

1/2決勝の二組目は、中ほどに寺崎、その後ろに新山が位置し、誘導が外れた後、寺崎、新山ともに十分に前との車間を切り、先に新山が仕掛ける。寺崎はそれをしっかり確認し、ラスト1周でスピードに乗って新山に追いつき、さらに突き放してトップでフィニッシュした。

決勝

ナショナルチーム3人が顔を揃えた決勝では、寺崎が先頭、そのすぐ後ろに菊池、後方に新山が構える形に。寺崎は、「正直あんまり一番手は行きたくない位置だった」と話したが、その後の組み立ても頭にあった。

先に菊池が仕掛けると、それに朝日大学の森田一郎がつく。

ジャンが鳴ったラスト1周の中盤で、三番手に位置した寺崎が今大会で何度も見せた強烈な加速で先頭の菊池をとらえる。さらに後ろからは新山が迫るが、寺崎を捉えることは叶わなかった。

捲りきれなかった新山は、「寺崎どころか、朝日の学生も捉えられなかったんで、ちょっとタイミングが遅いのと、あとはやっぱり大学生は前々に攻めて、ああいう結果に繋がってるので、やっぱりそういう動きも大切だなと思いました。寺崎に全然勝てていないので、悔しいですね」と話す。

選手インタビュー

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