欧州諸国による参加辞退

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背景、EUのベラルーシ制裁

5月23日、ギリシャ発リトアニア行きのライアンエアー機がベラルーシに緊急着陸させられ、搭乗していた反体制派ジャーナリストのロマン・プロタセヴィッチ氏が拘束された。

これに対し、EU(欧州連合)はベラルーシの航空会社のEU空域乗り入れと、EU域内の空港への着陸を禁止する制裁措置を科す事で合意。さらに、EU域内に拠点を置く航空会社へ対してはベラルーシ上空の飛行を避けるよう呼びかけているため、EU諸国からベラルーシへ空路での渡航が実質的に出来ない状況である。

さらにイギリス政府は24日、イギリスの航空会社へ対しベラルーシ領空の飛行停止を通達しベラルーシ国営の航空会社、ベラビア航空のイギリス便へ対する運行許可を取り消した。

またベラルーシにおいて、新型コロナウィルスの新規感染者数は日当たり約1,300人であり、再び増加傾向にもある。

2021ヨーロッパ選手権の行方

UECはこれに対し25日付けのプレスリリースで「状況を注意深く見守る」とし、大会に関する行動方針を27日に運営委員会で決定する予定だ。

なお5〜6月に行われた『アイスホッケー男子世界選手権』は当初ラトビアとベラルーシで共催予定であったが、1月にベラルーシを開催地から除外を決定し、ラトビア単独で開催された。