UCIトラックチームとは?

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あくまで目指すはナショナルチーム

トラックチームでも大会に出場でき、UCIポイントも獲得可能。ではナショナルチームが存在する意味は?と思うかもしれない。そこで今度はナショナルチームとトラックチームの関係をご紹介していく。

Point Race / Women's Omnium / 2020 Track Cycling World Championships, Kajihara Yumi 梶原悠未

オリンピック・世界選手権・大陸選手権には出場不可

トラックチームは国際大会に出場可能だが、最も注目される”世界選手権と大陸選手権に出場はできない”。獲得可能なUCIポイントが高く設定されたこの2大会に出場できるのは、ナショナルチームとして登録された選手のみ。よってトラックチームに所属している選手たちが目指すのは、世界選手権、大陸選手権にナショナルチームで戦う権利を得ることだ。トラックチームは選手たちに経験を積ませ、強い選手を輩出し、最終的にはナショナルチームへと選手を送り込むという位置にある。

トラックチーム、その原点

より多くの選手にUCIポイントが獲得可能な大会への参加を可能にしたトラックチーム。そのトラックチーム発足した経緯とは?

トラックチームの制度が発足したのは2004年。当時に掲げられた目標の1つが「選手たちが、トラック競技によって生計を立てられるようにする」というもの。

競技を続けていくには活動資金が必要となる。2004年より前は、ナショナルチームの選考から漏れてしまうと活躍する場がなくなり、副業などで生計を立てつつ次の選考に向け準備しなければならなかった。

とはいえ競技に集中できなければ、十分な成長も叶わない。そして大会に出場できないことによる経験の損失は甚大だ。このような理由で選手が早々に競技から引退し、選手数が増えないことが背景にあり、本制度発足当時の目標が掲げられた。

トラックチームの中には「プロチーム」と呼ばれる、所属選手に対して給料を支払うチームもある。また賃金等の報酬が支払われない「アマチュアチーム」でも、大会参加費や移動費等の活動資金を選手に対し供与することが義務付けられている。

トラックチームがあり、より多くの選手たちが競技に集中して取り組めることで、競技人口の成長、競争レべルの向上へと繋げることが出来ている。

参考:BEAT CYCLING