実はもう・・・

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この状況だからこそ気づけたこと

デニス・ドミトリエフ

Q:世界的なパンデミックから、およそ1年が経とうとしています。何か心境に変化は?

以前オンライン取材を受けた時は1回目のロックダウン中でしたよね。この状況は望ましいことではありませんが、大事なことに気付く期間となりました。

当たり前だと思っていた光景・・・コーチが居て、チームメートが居て、スタッフが居て、距離感を気にすることなく皆でワイワイとトレーニングをする日々は、とても幸運なことだったのだと気付きました。

そういった意味で、暗闇の中での発見というか、この状況だからこそ得られたものについては、ポジティブにとらえています。

家族と過ごせる時間が増えたことも嬉しいですね。でも「家モード」と「外モード」の切り替えが出来なくて大変でした。

普段なら良い父親であるために、家に仕事(トレーニング)は持ち込みません。しかしロックダウン中は、自宅でトレーニングする必要がありました。

皆さん同じような状況だったとは思うのですが、仕事に集中できなかったり、やる気がどうしても出なかったりして、最後の方は辛かったですね。今は環境も戻り、オリンピックに向けて一生懸やっています。

Q:ドミトリエフ選手は現在34歳。そろそろ競技引退も頭をよぎる時期でしょうか?

年齢は感じます。東京オリンピックに出て、その後は世界選手権に出場し、もう一度虹色の世界チャンピオンジャージを着たいと思っています。それが叶ったら、日本の競輪に集中したいですね(笑)

まあ、世界の状況と、招待を受けることが出来れば・・・の話ですが。

警官すら慈悲を与える絶望顔

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