苦しみの果てに何が待つのか

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ついに新田祐大が出走

そして、ついに第9組で新田祐大が出走。

1周目のラップをこの日の2番時計で通過。

2周目のラップタイムも2番時計で通過。

しかしスピードが落ちない新田祐大、最終周回で暫定トップの中野のタイムをおよそ半秒上回りフィニッシュ。

1分1秒551のタイムで暫定トップに立ち、最終出走となる前年チャンピオンの沢田の結果を”苦しみながら”待つ。

最終組は沢田桂太郎と村田祐樹(富山県自転車競技連盟)。

3連覇を狙う沢田だが、反対側からスタートした村田が沢田よりも速いタイムを刻んでいく。先着した村田のタイムは1分2秒936、そして沢田は1分3秒711。この結果、新田の10年ぶり、通算4回目の優勝が決まった。

【最終結果】

優勝)新田祐大 1分1秒551
2位)中野慎詞 1分2秒011
3位)小原佑太 1分2秒260

新田祐大選手 インタビュー

Q:今のお気持ちは?

コロナ禍が無ければ参加していなかった大会だと思うので、これが最後の全日本選手権という想いで走りました。1kmタイムトライアルで優勝することが出来て本当に嬉しいです。

Q:この種目10年ぶりの日本一となりましたが?

若手には刺激を与えることが出来たと思いますし、僕自身も10年ぶりの優勝ということで素直に嬉しいです。

Q:タイムについての感想をお願いします。

自分ベストタイムを1秒以上更新することが出来たので、自分のやっていることが間違っていなかったこと、そしてオリンピックに向けて成長し続けていると実感することができました。

Q:勝因、スピードの秘密は?

僕の脚力は700kgオーバーを蹴り飛ばす力があります。年数を費やして培った筋力が爆発したのではないかと思います。

Q:太ももの太さは?

僕は細い方なので64cm位でしょうか。モデル体型って言われています(笑)

Q:深谷選手が1klmタイムトライアルを走ることは「机の角に素足で小指を思いっきりぶつけにいく」感じと言っていました。新田選手の場合はどうなのでしょうか?

僕の場合は痛みも含め、これから何が起こるかわからないところに挑んでいく感じです。

Q:レース後には苦悶の表情が伺えましたが、痛みはどのような?

走り切ったあとは、両脚を鉄パイプで叩かれ続ける感じです(笑)

歩けない新田祐大

Q:東京オリンピックでの目標は?

金メダルを獲ることです。応援してくれている人たちと一緒に喜べる結果を出したいです。あと10ヶ月ほどですが、頑張りたいです。

沢田桂太郎選手 インタビュー

Q:レースはいかがでしたか?

短距離ナショナルチームが強いのはわかっていたのですが、自分の中でミスをしてしまいました。彼らに負けないように、無茶だとはわかっていましたが、ギアを普段より重めに選択しました。その結果、ギア設定が重すぎてスピードに乗ることが出来ずでした。走っている際にこれは厳しいなと感じてはいました。完全に一か八かで勝負しましたが・・・・考えが甘かったです。

Q:来年のリベンジは?

その時に挑戦出来るコンディションであれば挑戦したいです。