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冬→春夏時期での開催
ワールドカップからの大きな変更は、これまで10月からの冬時期(ロードレースのオフシーズン)に行われてきたものが、4〜6月の春夏時期に移ることだ。
この時期はロードレースのパリ〜ルーベ、ジロ・デ・イタリアといったビッグレースの時期と重なる。また、3戦目のカリ大会は2021年へ延期された東京オリンピックの約2ヶ月前でもある。
UCIトラックネーションズカップとは
UCIトラックネーションズカップとは、トラックワールドカップとして開催されてきた大会の後継大会である。ここで獲得したポイントが世界選手権への出場権へと関わる。
ネーションズカップは既報によれば、3日間で8種目(チームパシュート/チームスプリント/個人パシュート/個人スプリント/ケイリン/1km・500mタイムトライアル/マディソン/オムニアム)が実施される。
3ヶ月連続、3大陸を転戦
トラックワールドカップはこれまで、1戦目をベラルーシ、翌週末に2戦目イギリス…といった形で開催されてきた。これは世界中から集まる運営スタッフやチームのリソースを短期間へ集中させ、選手のコンディション調整を円滑にし、効率的な大会運営を行うという意図もあるのだろうが、選手らの移動スケジュールが過密になるという課題もあった。
10月〜3月のトラック競技シーズン中に全6戦のワールドカップ、各国内選手権、大陸選手権、世界選手権…と多くの大会スケジュールが詰め込まれる事となり、様々な負担が増大していた側面もある。
新たなネーションズカップは全3戦、各戦1ヶ月程度空けての開催となればスケジュールの過密さは緩和される。