現地時間12/11、チリ・サンティアゴで開催されたトラックワールドカップ4戦で、日本の橋本英也選手が優勝し銀メダルを獲得。男子オムニアムでのメダル獲得は日本史上初の快挙。

男子オムニアム史上初のメダル獲得を成したのは橋本英也!

女子に続き、男子中距離でも快挙が達成された。まるでチリに来てから温泉・・・・・いや金山でも掘り当てたかのような日本チームの活躍に更なる彩を添える結果を、橋本英也選手が男子オムニアムで達成した。

橋本英也は、11月に開催された全日本選手権オムニアムで優勝、2016年のアジア選手権でもオムニアムで優勝をしており、現在は日本競輪学校へ在籍中の23歳。妹はトラックワールドカップ2戦、4戦の女子団体追い抜きで銅メダルを獲得した橋本優弥選手。

第1種目、スクラッチ

10km(トラック40周)。橋本は序盤から逃げに乗るが、残り30周を過ぎたところで吸収。しかしすぐさまカウンターアタックにより、橋本を含む5人の逃げ集団が形成される。残り15周を切るところでスピードを落とさない橋本を含む先頭集団(橋本、カナダ、アメリカ、チリ、メキシコ)は1周追い抜きに成功。

そして新たに形成されたドイツ、ウクライナ、アルゼンチンの選手たちを泳がせながら集団が進む。残り10周を切ったところでメキシコの選手がアタックして先頭に加わる。橋本を含んだメイン周団はこれを追わず。

残り5周を切ると集団はバラバラになってしまい、結局そのままレースはフィニッシュへ。1周追い抜きをしたメンバーの内、メキシコが最も速くフィニッシュしたため、1位となった。橋本は2位でスクラッチを終えた。

第2種目、テンポレース

10km(トラック40周)。レースは序盤に逃げ集団がハロウェー(アメリカ)・中国・ドイツで形成される。残り30周となるところで、逃げ集団に橋本が加わり、4人で1周ごとのポイント獲得をローテーションしていく。しかし残り7周で逃げ集団内の共闘体制が崩れる。

ハロウェーが単独でアタックし、そして橋本も様子を見ながらそれを追い、1周追い抜きを達成する。そのまま残り1周となる最後のフィニッシュはハロウェーが先着、橋本は2着。橋本はここまで2種目を連続2位で終える。

第3種目、エリミネーション

橋本は序盤から集団前方に位置し、次々に選手が除外されていく中、レースを進める。橋本にとってレースが動いたのは最後の4人になってから。ウクライナがアタックをすると橋本を含む後続3人がウクライナを追わずに距離が開いていく。

残った3人は橋本、イタリア、ハロウェー(アメリカ)。まずはイタリアが除外され、前はウクライナ、その後ろの離れた位置に橋本とハロウェー。橋本とハロウェーでどちらが除外されるか競い合うという状態だったが、先にハロウェーが苦しそうな表情と共に諦めて離脱。

残るはウクライナと橋本の一騎打ちとなるが、既にウクライナが大幅にリードしており、橋本は途中で追うのを諦める。結果橋本は3種目連続で2位となった。

4種目目、ポイントレース