4種目目、ポイントレース
最後の種目はポイントレース。100周を走り、獲得ポイントを競いあっていく。暫定1位でスタートした橋本だが、残り60周時点でハロウェーに逆転されてしまう。そして残り50周になると通算ポイント上位の選手たちで逃げ集団ができるが、この中に橋本は入ることができずにメインの集団内に取り残されてしまう。
逃げ集団の中にはハロウェー・ウクライナ・ドイツ。そのまま逃げ集団はスピードを上げて、残り40周あたりでメイン集団を1周追い抜きすることに成功してハロウェー・ウクライナ・ドイツに20ポイントずつが加算されてしまう。すると橋本は暫定2位から4位にまで順位を落とす。
レースはそのまま一度落ち着きを見せるが、残り30周となるポイント周回で橋本がポイントを獲得。そして勢いそのままオーストリア、アルゼンチンの選手と逃げ集団を形成して、1周追い抜きを目指す形となった。しかし橋本がいる逃げ集団はメイン集団から泳がされ、半周から差が縮まらない。
レースはそのまま残り20周となるポイント周回に突入。ここでは逃げ集団の先頭で通過した橋本が5ポイントを獲得する。この時点で点差は143(ハロウェー)、127(ウクライナ)、126(ドイツ)、123(橋本)。残り20周を過ぎて逃げ集団が更に加速し始めると、見る間にメイン集団との差は縮まり、残り16周の時点で集団の1周追い抜きに成功する。
これで20ポイントを加算した橋本はトップのハロウェーと同ポイントとなってトップ争いは振り出しへと戻った。あとは残り10周のスプリント周回と最後のスプリント周回のみ。優勝争いは橋本とハロウェー(アメリカ)に絞られた。
重要になった残り10周となるスプリント周回では、なんと橋本がポイント争いに加われず、1ポイントも加算できない事態に。その一方でハロウェーは3ポイントを獲得する。
これで橋本は、総合1位になるには最後のスプリントで1着になるしか選択肢がない状態となる。しかし、この種目はトップ争いの2人だけで争われているわけではないため、思わぬところで落とし穴が・・・・・。
表彰台に関係のない、アルゼンチンの選手が残り5周あたりで猛スパートをかけて、集団を引き離す。こうなると橋本は追うしかないのだが、それは適わず、最後のスプリント勝負を待たずして、ハロウェーの優勝が決まり、橋本が2位となった。
順位 | チーム | 選手名 | ScratchRace | TempoRace | Elimination Race | Sub Total Points | Points Race | Total Points |
1 | アメリカ | HOLLOWAY Daniel | 36 | 40 | 36 | 112 | 34 | 146 |
2 | 日本 | 橋本英也 | 38 | 38 | 38 | 114 | 29 | 143 |
3 | ウクライナ | GLADYSH Roman | 28 | 30 | 40 | 98 | 30 | 128 |
橋本英也選手コメント
嬉しさよりは、悔しさが勝る結果となりました。やはり勝てる試合を落としたということだと思います。
最後の種目ではアメリカの選手以外に少し気をとられた隙にやられてしまいました。最後は追い上げていたものの、結局脚が足りなかったということだと思います。これからも競輪学校でも競技でも頑張りたいと思います。
Text : Mizuki Ida
Photo : Shutaro Mochizuki