1/16決勝、2人ともが勝利し駒を進める

続く1/16決勝、どちらが先に3周を走りきるか、1本勝負のスプリント。

まずは河端朋之。予選の通過タイムに差がある相手へ余裕のあるレース展開を見せ、ラスト1周で後ろから捲くっての勝利。1/8決勝へと駒を進める。

そして脇本雄太。まだワールドカップのスプリントではこの1/16決勝の壁を破っていなかったが、相手の体力を奪うように上下に動き、最後は後ろから差しきり、初の1/8決勝へと歩を進めた。

男子スプリント1/16決勝リザルト

脇本は予選1位のホーフラントと対戦

続く1/8決勝。まずは脇本雄太が予選1位通過のホーフラントと対戦。脇本は一気に逃げようと仕掛けたが、ホーフラントを突き放すことはできず、最終的には捕まってしまい敗北。1/8決勝で敗退となった。

河端はハインズ(イギリス:予選6位)と対戦。後方から相手の様子を伺いながら仕掛けるが、河端は相手をかわすことができず、ハインズに先着を許した。結果、河端も1/8決勝で敗退となった。

男子スプリント1/8決勝リザルト

ホーフラントがストレート勝ちで金メダル

そして決勝はホーフラント(オランダ)とミッチェル(ニュージーランド)の対決となった。決勝らしく最も速く強い男たちの戦い。その結果はホーフラントが2本先取し、ストレートで制してのスプリント王者となった。

男子スプリント準決勝リザルト
男子スプリント決勝リザルト

河端朋之選手のコメント

真剣勝負の場でしか養えないものがある

うーん。もうちょっと思い切って早く勝負をかけて、残り2周くらいで勝負していれば勝てていたかもしれません。その判断ができなかったことが僕の弱さだと思います。

あとはスプリントの本数というか本番の経験。今日勝てていれば1/4決勝に進むことができて、最低でもあと2本走ることができたんです。この2本が大事。真剣勝負の場でしか養えないものがあるので、今は1本でも多く走ることが必要だと感じています。

ホーフラント選手のコメント

きつかったですよ。決勝ではガチガチ当たっていたし。でも勝てて良かったです。

個人的には準決勝の方が大変だったと思います。ミッチェルはストレートに攻めてくるのでやり易かったですね。

ワールドカップへの参加は今回で終わりとなり、ここからは世界選手権に向けてのトレーニングに入ります。オランダは強いメンバーがたくさんいるので、トレーニングでしっかりと鍛え、世界選手権のメンバーに入れるように頑張ります。

Photo & Text : Mizuki Ida