ドイツで実施された『2020世界選手権トラック』ベルリン大会。大会の初日となる2月26日には女子スクラッチの決勝が行われ、強豪ひしめく中でキルステン・ウィルト(オランダ)が勝利。昨年2位だった雪辱を果たし、この種目の世界女王へと輝いた。日本からはアジアチャンピオンとして古山稀絵が出場し、22位という成績となった。

スクラッチのルール

定められた距離(今回はトラック40周、10km)を最も速く走った選手の勝ち。

強豪ひしめく

出場したのは各国から23人の選手たち。この種目にはオムニアムでもお馴染みのキルステン・ウィルト(オランダ)、ローラ・ケニー(イギリス)、ジェニファー・バレンテ(アメリカ)、マリア・マルティンス(ポルトガル)など強豪が名を連ねた。2019年10月に自身初の個人タイトルをアジア選手権で獲得した古山稀絵はアジアチャンピオンとして出場。

集団からの抜け出しなどが上手く決まらず、残り5周を切ると一気にスピードアップ。集団前方に位置していた古山だったが、一気に最後尾まで下がると、後は集団を追う形となってしまう。

一方、前ではウィルト、ケニー、バレンテ、マルティンスなど女子オムニアムで名を馳せた選手たちの戦いとなる。残り2周で先頭となったウィルト、その後ろにはケニー、更に後ろにバレンテとマルティンス。最終周回に入り前を譲らないウィルトが先着。その時点まで2番手だったケニーを外からバレンテが、内からマルティンスが追い抜き、2着にバレンテ、3着にマルティンス、そして4着がケニーとなった。

優勝は前回大会で2位となったウィルト。そして古山は最後まで挽回することは出来ず、この種目を22位でフィニッシュした。

女子スクラッチ最終リザルト(PDF)

「頭の切り替えが出来なかった」