2019-20シーズンのUCIトラックワールドカップも残すところ後1戦。世界選手権前の最後の実戦の場だ。

第6戦ではオリンピックへの出場枠をかけた全力の戦いを続ける国もあれば、既に未来を見据えて若手を起用する国もあり、普段のワールドカップとは一味違ったレースとなることが予想される。

本記事では短距離の注目選手をピックアップ。

男子チームスプリント

何度も日本のライバルとして立ちはだかった強豪ポーランドは、マチェイ・ビエレツキ/クリストフ・マクセル/マテウス・ルディクの3人が名を連ねた。

直近2戦では連続で銀メダルを獲得しており、第6戦は2位を獲得した第5戦と同じメンバーでのエントリーであることからも今大会での最有力候補と言える。2019-20シーズンのワールドカップ全戦に出場しており、明らかにこの種目に力を入れている。

対抗馬として注目したいのがフランス(クエンティン・カレイロン/フロリアン・グレンボ/クエンティン・ラファルグ)である。

1kmTT世界チャンピオンのラファルグ、ワールドカップ第2戦で42秒813を記録し銅メダルを獲得した際のメンバーであるカレイロンという中堅どころの2人に加え、2018ジュニア世界選手権チームスプリントで優勝している若手のグレンボという布陣で挑む。中堅2人は42秒台で走るポテンシャルを持っているため、その中でグレンボがどのような走りを見せるかが楽しみなところ。

FRANCE

2019-20シーズンを通じてメンバーの入れ替えが激しく、正選手を決めかねているようにも見受けられるドイツ。第6戦では台風の目となるか。

今大会は(ティモ・ビヒラー/ヨアヒム・アイラース/カール・ヒンツェ)の3名でエントリー。昨年の世界選手権の同種目で4位、今シーズンのワールドカップ第2戦の同種目では2位に入った際のメンバーであるビヒラーと、2016年の世界選手権で個人種目2冠を達成しているアイラースは実績十分。そこに若手のヒンツェが入ることでどのような化学反応が起きるかに注目だ。

ちなみにカール・ヒンツェはドイツ女子短距離で活躍しているエマ・ヒンツェの弟である。

Germany

男子スプリント

マテウス・ルディク(ポーランド)が大本命だろう。2019-20シーズンのワールドカップに全戦出場しており、そのリザルトも驚異的である(第1戦:5位、第2戦:4位、第3戦:4位、第4戦:1位、第5戦:1位)。間違いなくこの男を中心にレースが動くこととなる。

UCI個人ランキング4位のジャイール・ジョンエンファ(スリナム)は今シーズンのワールドカップにて3度、8位以内に食い込んでおり、第5戦では3位決定戦まで勝ち上がるなど調子の良さが伺える。また、UCIランキング6位で昨年度世界選手権7位のニコラス・ポール(トリニダード・トバゴ)にも注目だ。

クエンティン・カレイロン(フランス)もチームスプリントでの実績があるだけに、スプリントでも一花咲かせるかに期待。今シーズンは個人種目での結果は残すことが出来ていないが、昨シーズンのワールドカップでは4位入賞経験がある。フランス国内での代表争いで力を証明したいところ。

男子ケイリン

ケイリンで世界王者になった経験もあるヨアヒム・アイラース(ドイツ)が実績ではトップか。しかし、最近は国際大会でのケイリンへのエントリーがないため、ある意味で未知数とも言える選手だ。

第5戦で優勝したケビン・サンティアゴ・キンテーロ・チャバロ(コロンビア)は今大会にもエントリー。昨シーズンの第3戦で5位に入ってからは決勝への進出が中々叶わずにいたが、今年は遂にその壁を破ることに成功した。まだ21歳と非常に若い選手であり、今後も注目である。

第1戦で銅メダルを獲得している松井宏佑(日本)も要注目の1人。国際大会に出場し始めて1年にも満たない彼が再び実力をアピールするのか。世界選手権前最後のワールドカップであるだけに、各選手様々な思いを抱えていることだろう。

男子エントリーリスト:PDF

女子編