世界選手権・2020東京オリンピックへの期待

前ページで解説したように、日本が叩き出した「42秒790」の新記録は世界のトップにも引けを取らない、とんでもない記録である。

金メダルを獲得したワールドカップ第4-5戦は現世界チャンピオンのオランダが不在であったが、例え彼らがエントリーしていたとしても対等に渡り合うことが出来ていただろう。彼らとの直接対決は現地時間2月26日から始まる世界選手権までおあずけとなる。

一時期はチームスプリントでの東京オリンピック出場枠獲得も危ぶまれていた日本。直近の好成績によるポイント獲得のおかげで、ランキングも出場枠獲得圏内に上昇。世界選手権で後退することが無ければ東京オリンピックへの出場に手が届く状態になった。

Final / Men's Team Sprint / TISSOT UCI TRACK CYCLING WORLD CUP V, Brisbane, Australia, 深谷知広 長迫吉拓 新田祐大

42秒台をコンスタントに出し続けることができれば、オリンピックへの出場は問題ない。ベストに近いタイムを出し、そして更にタイムを縮めることができれば、今年の世界選手権そして2020東京オリンピックでもメダルを獲得する可能性が十分にある。

劇的な進化を遂げた男子短距離。2020東京では、2004年アテネオリンピック以来の『チームスプリントでのメダル獲得』という夢を我々日本のファンに見せてくれることだろう。

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