第4種目:ポイントレース

ここまでの3種目の順位に対して与えられるポイントの合算を持ち点にして始まるポイントレース。

ポイントレースでは10周毎にポイント獲得周回(1着は5ポイント、2着は3ポイント、3着は2ポイント、4着は1ポイント)があり、最終周回だけは記載の獲得ポイントが2倍となる。その他メインとなる集団を1周追い抜くと特別に20ポイントが加算される。レースは100周、合計25kmで争われる。

この種目の開始時の暫定順位は以下の通り

首位:橋本(102ポイント)
2位:ゲート(96ポイント:ニュージーランド)
3位:クルーゲ(90ポイント:ドイツ)
4位:クネスキ(88ポイント:フランス)
5位:ボリカキス(78ポイント:ギリシャ)
6位:ザカロフ(76ポイント:カザフスタン)
7位:マイヤー(72ポイント:オーストラリア)

レースがスタートするとまずは最初のポイント周回をゲートが2着(3ポイント)で通過する。

橋本はエリミネーションの落車の影響か、積極的には動かない。

残り80周となる2回目のポイント周回も橋本は動けず。しかしゲートは1着で通過し5ポイントを加算。この結果暫定順位はゲイトが104ポイントでトップ。橋本は1ポイントも獲得していないため2ポイント差の102に留まる。

しかし橋本も動かないままでは終わらず、次の残り70周となる3回目のポイント周回ではゲートをマークし、後ろから一気に加速しポイント周回を1着、5ポイントを加算する。ゲートは橋本に次いでの着順だったため3ポイントを獲得。残り70周の時点で両者のポイントは107ポイントずつで並ぶことになる。

そして残り60周となるポイント周回では、橋本が3着で2ポイント、ゲートが4着で1ポイント獲得となり、橋本が109ポイント、ゲートが108ポイントとして再び橋本がリードを奪う。

シーソーゲームとなったレースは残り50周のポイント周回でゲートが橋本を振り切って2着で3ポイントを獲得し、橋本はポイントを得ることが出来ず。ゲートが111ポイント、橋本が109ポイントで二人の立場が逆転してしまう。

そしてこの展開を見ていた他の選手たちがここから動き出す。

残り50周を切って、マイヤー(オーストラリア)がアタックすると、それに付いていくゲート、そして上位にいるザカロフ(カザフスタン)、クルーゲ(ドイツ)、ボリカキス(ギリシャ)も続き、橋本を除いた上位陣が逃げ集団を作り進んでいく。

残り40周のポイント周回でポイントを獲得し、更に集団追い抜きで一気に20ポイントを加算した上位陣。残り36周の時点で1位はゲート(134ポイント)、2位にクルーゲ(116ポイント)、3位に橋本(109ポイント)、4位にボリカキス(103ポイント)、5位はザカロフ(100ポイント)、そして6位にマイヤー(94ポイント)と橋本は暫定順位を1つ落としてメダル圏内ギリギリの戦いとなった。

残り30周と残り20周のポイント周回では上位陣に動きは無し。そして残り10周でも動きはなく、このまま終わるのかと思ったところでマイヤーが集団から抜け出してアタック。

メイン集団との差をどんどん広げて残り5周の時点で半周の差を付ける。このままマイヤーが1周追い抜きに成功すると橋本を逆転し銅メダル獲得となる状況で、注目はマイヤーがメイン集団を最終周回までに捕らえられるかどうかとなった。

残り3周、マイヤーが4コーナーを抜けると、その先の1コーナーにはメイン集団となる。

距離は縮まっていくが、残り2周となるとメイン集団が最後のスプリントに向けて加速。

それまでマイヤーが縮めていた距離は逆に遠くなり、残り1周でマイヤーがメイン集団には届かないことが確定。

橋本は何とか逃げ切って最終周回で4ポイントを加算。最終的に持ち点を113ポイントまで伸ばし、銅メダルを獲得した。

優勝はアーロン・ゲート(ニュージーランド:134ポイント)、2位にロジャー・クルーゲ(ドイツ:116ポイント)、3位に橋本英也(日本:113ポイント)となった。

最終公式リザルト

銅メダルだがホっとしている