ニュージーランドで実施されている「2019-2020トラックワールドカップ第4戦」。12月7日の大会2日目には男子オムニアムが行われ、橋本英也がオリンピックの国内選考でもあるレースで今シーズン日本人最高の4位の成績を残した。優勝は第3戦より2戦連続優勝を果たした地元の英雄、そして現世界チャンピオンのキャンベル・スチュワート(ニュージーランド)。
この種目に出場したのは各国から22人。2019世界選手権でチャンピオンとなったキャンベル・スチュワート(ニュージーランド)やロードレースでお馴染みのロジャー・クルーゲ(ドイツ)、そして世界選手権で通産9個の金メダル獲得の実績を誇るキャメロン・マイヤー(オーストラリア)も出場した。
ルール
スクラッチ→テンポレース→エリミネーション→ポイントレースの順番に4種目で競う。エリミネーションまでは種目ごとの順位によって決められたポイントが加算されていく。最後のポイントレースでは、3種目終了までに獲得したポイントを持ち点としてスタートし、ポイントを積み重ねていく。最終的に最も獲得ポイントの高い選手が勝ちとなる。
第1種目:スクラッチ
男子は10km、トラック40周で争われるスクラッチ。単純に40周を最も早く走った選手の勝ちとなる。
残り17周で橋本とスイスのイムホフがアタックに成功し、残り13周ではハンガリーの選手が合流。3人でおよそ100mのリードを作り進む。
しかし残り10周を切ると、イタリア、オーストラリア、ニュージーランドを中心にメイン集団が追い上げ、残り7周では再び1つの塊となり、勝負は最後のスプリントへ。
残り4周で先頭へと出た橋本だが、次第に集団に飲み込まれて位置を落としていく。
しかし最後は大外に道を作り、7位でフィニッシュ。
この種目の1位はベラルーシのTSISHKOU、2位はボリカキス(ギリシャ)、3位はクルーゲ(ドイツ)、4位がイーフィティング(オランダ)、5位に現世界チャンピオンのスチュワート(ニュージーランド)となった。
第2種目:テンポレース
全36周回のうち毎周回1着でフィニッシュラインを通過した選手のみに1ポイントが与えられるレース。集団を1周追い抜きした場合には特別に20ポイントが加算される。最終的に合計ポイントが最も高い選手の勝ちとなる。
レースは中盤に集団から抜け出した橋本、ザカロフ(カザフスタン)、そして途中からこの2人に合流したマイヤー(オーストラリア)が一周追い抜きを果たし20ポイントを獲得。
そして道中にポイントを稼いでいた橋本、ザカロフの両者が合計25ポイントで1位となったが、最終フィニッシュの着順で橋本がザカロフを上回ったために橋本が1位。2位にザカロフ、3位にマイヤー、4位にスタニスゼウスキ(ポーランド)、5位にスチュワート(ニュージーランド)の結果となった。