2019-2020トラックワールドカップ第4戦ニュージーランド大会の2日目に男子ケイリンが行われ、マレーシアの英雄・アジズルハスニ・アワンが2017年世界選手権大会での優勝以来2年ぶりに世界の舞台のトップに立った。日本からは脇本雄太が決勝に進出したものの表彰台には届かず5位で今大会のケイリンを終えた。
「2019-2020トラックワールドカップ第4戦ニュージーランド」、2日目の12月7日に行われたのは男子ケイリン種目。参加したのは各国から26人。
日本からはこの種目の世界個人ランキング1位の新田祐大、昨シーズンのワールドカップ第1戦で金メダルの実績を持つ脇本雄太が出場。
世界からは2017年の世界チャンピオンのアジズルハスニ・アワン(マレーシア)、去年の同会場でワールドカップを優勝したエドワード・ドーキンス(ニュージーランド)、第2戦で銀メダルのデニス・ドミトリエフ(ロシア)、日本の競輪でお馴染み外国人で唯一獲得賞金1億円を突破したシェーン・パーキンス(ロシア)、そして甲状腺ガン治療中だがこのレースに参戦してきたマシュー・グレーツァー(オーストラリア)など強豪が揃った。
ケイリンのルール&勝ち上がり
最大7人が同時にスタートし、トラック6周の先着を競うケイリン。3周目まではペーサーと呼ばれる風除けが選手たちのスピードを上げ、残り3周からスプリント勝負が始まる。1回戦の勝ち上がりは大会や出場人数によって異なり、1着のみが勝ち上がる場合もあれば2着、3着までの時もある。今回は1回戦は2着までが準決勝へ。
勝ち上がりは1回戦→(負けた場合は敗者復活戦)→準決勝→決勝/順位決定戦の流れ。
1回戦
新田の一回戦はラスト1周に入り、5番手から新田が外から仕掛けたものの、横並びとなった選手たちを追い越すことは出来ずに5着で敗者復活戦周りとなった。
脇本の一回戦は、ドミトリエフとの同組。残り2周でドミトリエフが先頭に出ると、脇本も6番手から加速して残り1周半では先頭へ。一気に他の選手を突き放した脇本が単独先行し、そのまま逃げ切って先着。最後に追い込んできたドミトリエフが2着となり、この組から2回戦への勝ち上がりは脇本とドミトリエフとなった。
敗者復活戦
新田の敗者復活戦。1着のみが準決勝へと進むレースは残り1周の時点で新田が3番手から仕掛ける。しかし2番手に上がるかという1コーナと2コーナーの間で新田が後輪を滑らせると、そのまま新田がバンク上部へ失速しながら上がっていく。そのまま勝負ありとなり、新田は最後尾でフィニッシュし、この大会でのケイリンは1回戦敗退となった。
準決勝
3着までが決勝へ、それ以下の結果の場合は7-12位周りとなる準決勝。
脇本の対戦相手は
グレーツァー(オーストラリア)
ケレメン(チェコ)
ポノマリョフ(カザフスタン)
パーキンス(ロシア)
ブラウン(トリニダード・トバゴ)
残り2周となり脇本が先頭に出ると4番手にいたグレーツァーも位置を上げてくる。グレーツァーにはパーキンスも続き、残り1周での位置は前からグレーツァー、パーキンス、脇本の順。前の3人はそのまま加速し、決勝進出を決めた。