日本ナショナルチームは梶原悠未の金メダル、深谷知広/小林優香の銅メダルと、メダルラッシュに沸いたワールドカップ第3戦。光が当たる種目もあれば、そう上手くはいかない種目もあった中、短距離&中長距離の両ヘッドコーチは結果をどう捕らえているのか?
まずは短距離のブノワ・ベトゥヘッドコーチに話を聞いた。
力はついている、けれど・・・
今回は金メダル無い、やばい(日本語)
Q:全体的な感想をお願いします。
※ここから英語※
スプリントはとてもタフなレースですから、深谷の結果(3位:銅メダル獲得)には嬉しさがあります。一歩一歩世界のトップに近づいていますし、自信もついてきました。
でも新田や河端のことも忘れてはいけません。彼らは準々決勝に進出しましたし、チームとして強くなってきています。その点は本当に素晴らしいことだと思います。
Q:女子ケイリンでもメダルを獲得しましたが?
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女子ケイリンは(小林優香が)メダルを獲得したものの、私が期待したメダルの獲り方ではありませんでした。
ですから女子のケイリンについて嬉しい気持ちはありませんね。去年初めてメダルを獲った時は初めてだったので内容は問わずでしたが、今回も同じような走り方でのメダルとなりました。あの走り方は彼女が行うべき走りではありません。
太田(りゆ)は結果こそ出なかったものの、レースの内容は良くなってきています。
小林はまだ昔のままの走りなので、結果はともあれレース内容は私が望んだ形ではありませんでした。
新田はスプリントで走り方が分かってきました。深谷はスプリントで安定した走りと強さで走れてきています。河端も面白い走りをしてくれました。
チームの中で唯一変わっていないのは小林だけなのです。今回は銅メダルでしたが、これが6位でも7位でも同じです。これがオリンピックならば嬉しさもありますが、今回の走りは降格になる可能性もありました。小林は練習に臨む姿勢から変えてく必要があります。
おそらく我々が最も時間をかけ、最も気にかけているのが小林です。栄養士、心理学士、そして私が最も時間を割いている選手ですし、小倉での競輪祭にも、彼女のために行きました。彼女はどこかで周囲に対し、自分が享受している物を返さなければいけません。