『2019-2020トラックワールドカップ第3戦香港』、最終日の12月1日に行われたのは女子ケイリン種目。日本から参戦した小林優香が今ワールドカップシーズン初参戦となる大会でいきなりの銅メダルを獲得した。優勝は地元リー・ワイジー(李慧詩:香港)を下したイ・ヘジン(韓国)。
ケイリンのルール&勝ち上がり
最大7人が同時にスタートし、トラック6周の先着を競うケイリン。3周目まではペーサーと呼ばれる風除けが選手たちのスピードを上げ、残り3周からスプリント勝負が始まる。勝ち抜けは大会や出場人数によって異なり、1着のみが勝ち上がる場合もあれば2着、3着までの時もある。
勝ち上がりは1回戦→(負けた場合は敗者復活戦)→準決勝→決勝/順位決定戦の流れ。
1回戦:太田りゆ
この種目に出場したのは29人。日本からは小林優香と太田りゆが出場。前日のスプリントで優勝した世界チャンピオンのリー・ワイジー(李慧詩:香港)、2018年の世界チャンピオンのニッキー・デグレンデレ(ベルギー)、ワールドカップメダル常連のロリーヌ・ファンリーセン(オランダ・BEAT Cycling Club)なども出場した。
1着のみが2回戦へと進む1回戦。太田の組は5人が出走。スタートしてから最後尾で周回を重ねる太田。ペーサーが離脱する残り3周で一気に先頭に出るも徐々に位置を下げていき、最終周回では再び最後尾から攻める展開。しかし先頭を走るブラスペニンクス(オランダ)には届かず3着でフィニッシュし、敗者復活戦へ。
1回戦:小林優香
小林の組は4人が出走。短期登録で日本の競輪を走ったナターシャ・ハンセン(ニュージーランド)とデグレンデレ(ベルギー)と同組になった小林だが、残り2周で先頭に出ると、そのまま逃げ切りで1着。2回戦進出を決めた。
敗者復活戦
4人1組で行われた敗者復活戦は1着上がりのみの勝ち上がり。
ムスタパ(マレーシア)、イ・ヘジン(韓国)など強豪と同組になった太田は先頭で残り3周となるペーサー退避を迎える。残り2周の時点でも動きはなく残り1周半、イ・ヘジンとムスタパが外から上がって前に出ると太田は3番手へ。残り1周を切ってスピードが上がった選手たちを追い抜くことは出来ず、太田は3着でフィニッシュ。
1着は先行して逃げ切ったイ・ヘジンとなり、太田は1回戦敗退となった。