ワールドカップ2戦(マンチェスター)最終日、男子ケイリンへ日本からは新田祐大選手、河端朋之選手が出場。新田が敗者復活戦で1着を獲り決勝進出を果たした。
人気種目の男子ケイリン、1回戦がスタート
この日はイギリスには珍しく青空に恵まれ、冬の寒さを和らげる温かな日差しが、会場のナショナルサイクリングセンターへ注がれた。日曜日という事もあり、会場は大勢の観客で埋め尽くされている。
トラック競技ではスプリントと並び注目度の高い男子ケイリンに今大会は26人が出場。
出場メンバーの海外勢では、前日のスプリントで落車し、出場も危ぶまれたマティエス・ブフリをはじめ、母国チェコで今年のベストサイクリストへ選出されたトマシュ・バベク、伊豆で行われたトラックパーティーでも来日したオーストラリアのマシュー・グレッツァーという面々も出揃った。
1回戦は4組に分けられ、1組目に新田祐大、4組目に河端朋之が出走。今回のケイリンは各組2着までが2回戦へ進出、その他の選手は敗者復活戦へと回る事となる。
新田の1組には、ブフリ(オランダ)、ラファルグ(フランス)、ビノクロフ(ウクライナ)などメダリスト勢が揃う。新田は最終周回を迎える際に先頭に立つも、ブフリ、ビノクロフ、ラファルグにかわされ、4着でフィニッシュ。敗者復活戦へと回った。
第4組には河端が出場。対するメンバーは世界選手権で金メダルのアワン(マレーシア)、トゥルーマン(イギリス)、レンデル(リトアニア)、ペラルタ(スペイン)、チェーチ(イタリア)。
河端は最終周回前で2番手へ入り、位置取りの上手さをみせる。最終ストレートで2着か、というところで後方から追い上げてきたアワンにかわされ、惜しくも3着。この組の勝ち抜けはトゥルーマン、アワンとなり、河端も敗者復活戦へ。
敗者復活戦、新田祐大が1着で2回戦へ
この敗者復活戦では各組の1着のみ2回戦へ進出することができる。
敗者復活戦は3組は新田、シャローム(マレーシア)、チェーチ(イタリア)、カン(台湾)の出走メンバー。ここで新田は1着を獲得し、決勝進出の切符を手にした。
4組は河端、ペラルタ(スペイン)、オリバ(ウェールズ)、ブレタス(ギリシャ)といった顔ぶれ。レース結果は僅差となり、写真判定へもつれこむ。その結果わずかにペラルタが先着となり、河端は2着。惜しくも敗退となった。
河端朋之選手のコメント
チームで撮った映像を見返すと、ラスト1周半で出るタイミングを逃していました。ちょっと、(レース中は)まだあのタイミングでは早いと思っていましたし。最後の3コーナーでもっと踏んでおけば良かった。勝ち上がるチャンスを逃してしまい、勿体ないレースでした。