2回戦、新田は3着で決勝への切符を手にする
敗者復活戦を勝ち上がり、新田が2回戦へ進出。対するはグレッツァー(オーストラリア)、ビノクロフ(ウクライナ)、キャッスル(ニュージーランド)、アイラース(ドイツ)、アワン(マレーシア)と世界的な有名選手が揃い踏みである。
新田は残り1周を前に集団の後方へ後退するも、そこから踏み直し、一気に外から追い上げる。この結果3着で決勝進出の切符を手にした。1着はグレッツァー、2着はビノクロフ。新田の後ろは4着にキャッスル、5着アイラース、6着はアワンという結果。
新田祐大が決勝でブフリ、グレッツァーなど強豪と対戦
男子ケイリン決勝はワールドカップの名にふさわしく、新田、ブフリ、ペラルタ、グレッツァー、ビノクロフ、トゥルーマンと、世界の強豪揃いの対戦カードとなった。
残り3周、ペーサーが離れると新田が勢いよく前方へ出る。しかし残り2周を切る頃には他の選手も追い上げをみせ、最後尾へ後退。さらにレースはハイスピードな展開となる中、新田は前へ出るチャンスを伺うも出れない。
最終コーナーあたりで大外からの加速をみせるも、表彰台には届かなかった。
優勝は第1戦のポーランドに続いてブフリ。最後の1周で2番手の位置から最終4コーナーで体一つ抜け出し、栄光を掴んだ。2位はビノクロフ、3位にペラルタ、4位がグレッツァー、5位が新田、そして6位に地元イギリスのトゥルーマンという結果。
マティエス・ブフリ選手のコメント
美しいレースじゃなかったよ。バタバタ上下に動いてしまったり、まだまだ改善の余地ありだね。
強くなった理由?この夏を経て僕は強くなったと思うよ。それまでコーチだったウォルフがいなくなり、自分でトレーニングメニューを考えて取り組みんだので、それが良かったのかな、と。
世界選手権が終わったら、新しいオランダのコーチのビル・フックに練習を見てもらい、改善点を知りたいね。とにかく、この第1と2戦、そして日本の競輪に出場して疲れたよ。3戦には出たくないけど、フック監督が僕を呼ぶので、どうにか休みをを取る作戦を考えなきゃいけないのが今後の課題だね(笑)
新田祐大選手のコメント
やっぱり力負けというか、ここぞの時の爆発力というか・・・・・その他が必要ですね。ブフリは強かった。あんな感じで、前でレースを作らないと勝つことは難しいとわかりました。
Text : Mizuki Ida
Photo : Shutaro Mochizuki