11月9日にイギリス・グラスゴーで『2019-2020トラックワールドカップ第2戦』の2日目、女子ケイリンが行われた。優勝は開催国出身のケイティー・マーシャン。現世界チャンピオンのリー・ワイジー(李慧詩:香港)は準決勝での落車により決勝進出を逃した。日本の太田りゆは1回戦敗退。

ルール/勝ち上がり

最大7人が同時にスタートし、トラック6周の先着を競うケイリン。3周目まではペーサーと呼ばれる風除けが選手たちのスピードを上げ、残り3周からスプリント勝負が始まる。勝ち抜けは大会や出場人数によって異なり、1着のみが勝ち上がる場合もあれば2着、3着までの時もある。勝ち上がりは1回戦→(負けた場合は敗者復活戦)→準決勝→決勝/順位決定戦の流れ。

今回出場したのは各国から31人。現世界チャンピオンのリー・ワイジー(李慧詩:香港)、欧州チャンピオンのマチルド・グロ(フランス)など強豪が揃った。日本からは前回大会を10位で終えた太田りゆが参戦。

1回戦

全6組、各組5~6人に分かれて出走し、1着のみが準決勝へ勝ち上がることが出来る1回戦。太田は最終6組での出走となった。

太田は6人での対戦となったレースで4番手で進む。残り3周でペーサーが退避すると太田の後ろから選手たちが位置を上げて、太田は最後尾となる。

太田は外に出て突破口を開くでもなく、内側もスペースが開かないために太田は前に出れない。結局そのままフィニッシュに向かい、太田は5着でフィニッシュ。敗者復活戦へと回ることになった。

敗者復活戦

4人での敗者復活戦でも太田は前に出ることが出来ず、3着でフィニッシュ。太田は敗者復活戦も勝ち上がることが出来ずに敗退となった。

決勝

準決勝で昨シーズンからここまで負け無しだった最強スプリンターのリー・ワイジー(李慧詩:香港)が落車し、その落車に巻き込まれたオランダの強豪2人も決勝に進むことが出来ず迎えた決勝。メンバーは以下の通りとなった。

グロ(フランス)
マーシャン(イギリス)
ヒンツェ(ドイツ)
ビソラッティ(イタリア)
ロス(ポーランド)
シュメレワ(ロシア)

レースはグロが先行したところを最後の半周で外からヒンツェとマーシャンが捕らえにかかる。最終コーナーを抜けてヒンツェが頭ひとつ抜けていたが、更に外から加速してきたマーシャンが僅差で差しきって1着。見事に満席の観客の前でホスト国の選手としての優勝を飾った。2着はヒンツェ、3着はグロとなった。

女子ケイリン結果

優勝:ケイティー・マーシャン(イギリス)
2位:エマ・ヒンツェ(ドイツ)
3位:マチルド・グロ(フランス)
19位タイ:太田りゆ

大会公式リザルト(PDF)