余裕をもった勝ち上がり

日本勢は予選をトップで終えたことにより、勝ち上がりのトーナメントでは予選の下位選手と対戦していくことになる。圧倒的なスピードと力の差を見せ、全く危なげない走りで1回戦、準々決勝と勝ち上がっていく深谷と脇本。

2nd Round / Men Sprint/ ASIAN TRACK CHAMPIONSHIPS 2020

準々決勝:深谷知広

2nd Round / Men Sprint/ ASIAN TRACK CHAMPIONSHIPS 2020

準々決勝:脇本雄太

勝負は準決勝。いよいよ今大会最大の敵、アワンとの戦いとなる。

準決勝

1組目:深谷知広vsアジズルハスニ・アワン

準決勝1組目、深谷の対戦相手は、ディフェンディングチャンピオン、マレーシアのアワンとなった。深谷の予選タイムは9秒846。アワンは9秒977。単純にスピードだけなら深谷に分がある対戦。

1本目。前に深谷、後ろにアワンという体制でゆっくりとレースが進んでいく。アワンの動きを警戒しながら、徐々にペースをあげていく深谷。そして残り1周でペダルを踏み込み逃げ切り体制へ。アワンもすかさずペースアップをすると、最終バックストレートでアワンが深谷のすぐ後ろの位置に入る。

そして3コーナーからさらに加速したアワンは4コーナーを過ぎて深谷の横に並び、フィニッシュ手前でわずかに深谷を交わして先着。

続いて2本目。後ろ攻めとなった深谷は残り2周でアワンの前に出ようとする。しかし、これをアワンが嫌い、再び深谷が後ろからプレッシャーをかけていく展開に。

徐々にスピードアップしていく中、残り1周手前で深谷が先にしかけてアワンの前に出る。深谷は全開でペダルをふみこみ逃げ切り体制へ。

追走のアワンとの間は2車身ほど開く。しかし、最終バックストレートから一気に差を縮めていくアワンは4コーナーで深谷をとらえ、そのままフィニッシュ直前で深谷を追い抜いた。

この結果、アワンが2本目も先着して決勝戦に駒を進めることになった。負けた深谷は3位決定戦へ。

2組目:脇本雄太vsシャローム

準決勝のもう1組は、脇本雄太とマレーシアのシャローム。ここで予選タイム2位の脇本が、持ち前のスピードを見せる。

1本目こそシャロームの鋭い追い込みの前に、フィニッシュ前で交わされて落としたものの、2本目は逃げるシャロームを後ろから追い込み先着。さらに3本目は持ち前のロングスプリント勝負に持ち込んで逃げ切り、決勝進出を果たした。

決勝戦