韓国・鎮川(ジンチョン)で開催されている『アジア選手権トラック2020』は、大会4日目に女子エリートポイントレースが行われ、日本から古山稀絵(日本体育大学)が出場し6位入賞。また、ウズベキスタンのザベリンスカヤがラップ2回を含む大量得点を叩き出し優勝。この種目のアジア女王となった。

女子エリートのポイントレースは80周、20km。10周回ごとに設けられたポイント周回で、フィニッシュラインを通過した順に1着5点、2着3点、3着2点、4着1点がそれぞれ与えられ、最終的にその合計ポイントで勝負を争う種目。また、集団を1周追い抜きする「ラップ」が成功すると20点が与えられる。

日本からは今大会、初日のチームパシュートのメンバーとして銅メダルを獲得した古山稀絵(日本体育大学)が出場。

レース序盤、ウズベキスタンのザブリンスカヤ、中国のホアン・ジーリン、韓国のナ・アルム、香港のリアン・ボイーといったメンバーが積極的にレースを動かしていく中、古山は集団内に待機して戦況を見つめていく。

レース中盤、残り46周でザベリンスカヤ(ウズベキスタン)、リアン・ボイー(香港)、韓国のナ・アルムが先頭集団を形成し、得点を重ねながら、残り39周で集団を吸収しラップを成功させる。

この結果、逃げた3選手が20得点を稼ぎ、他の選手との得点差を一気に広げていく。そうした中、残り33周で古山が動く。単独でアタックし、上位を狙ってラップを目指していく。

しかし、メイン集団に追いつけそうで追いつけない状態が続く。それにより、単独で逃げる古山の足は削られていった。結果、残り20周を過ぎたあたりで力つき、古山は集団内に戻ることとなった。

変わって、飛びだしたザベリンスカヤ(ウズベキスタン)が、今度は単独で逃げをきめ、瞬く間に集団に追いつきラップを成功させた。これにより、ラップを2度も決めたザベリンスカヤ(ウズベキスタン)が勝負を決定づけ、2位に20点以上の大差をつけて優勝。古山は単独で逃げた際に得点を重ね13点。6位でレースを終えた。

優勝:ザベリンスカヤ(ウズベキスタン)55点
2位:ナ・アルム(韓国)34点
3位:リアン・ボイー(香港)26点
6位:古山稀絵(日本)13点