1回戦、格の違いを見せる

男子ケイリン1回戦は全4組、各組2着までが準決勝へ進出。

最初の組に登場したのは、現在ケイリン種目の世界ランキング1位である新田祐大。

一番外側6番手からスタートすることになったが、1周を通過時点で前から5番目のポルツェフ(カザフスタン)が隊列から外れ、新田の後ろにつく。

実力、実績共に新田が頭1つ抜き出てることは出場メンバー誰もが理解している中、強い新田の後ろの位置をとり上位を狙う作戦だ。一方隊列の先頭では、早めの仕掛けで逃げ切りを狙う選手たちがペースアップ。

後方に遅れた新田だが、決して焦ることはなかった。残り1周半で後方5番手の位置からペダルを踏み込んで加速した新田は、およそ半周で前段を飲み込み、先頭に出る。

そしてそのまま後続をちぎって1着。世界ランキングトップの実力を発揮するレースとなった。

続いて3組目に脇本雄太、4組目に河端朋之が出走。共に、新田同様、大外6番手スタートとなったが、やはり他の選手が警戒し脇本、河端の後ろを取り合う形でレースが進んでいった。

それでも、焦りを感じさせない日本代表選手たちは、落ち着いたレース運びでそれぞれ1着通過。結果、日本の3選手は強い走りをみせて2回戦に駒を進めた。

男子エリートケイリン1回戦 大会公式リザルト(PDF)

準決勝、落とし穴