男子マディソンを制したのは終盤に追い上げを見せたLXサイクリングチーム(韓国)。日本勢は落車などもあり、最上位はチームブリヂストンサイクリングで4位だった。

2人で1組となり交代をしながらポイントレース(10周毎にポイント獲得周回があり、1着は5ポイント、2着は3ポイント、3着は2ポイント、4着は1ポイント※最終周回だけは記載のポイントが2倍獲得できる※。その他メインとなる集団を1周追い抜くと20ポイントを獲得)を走るマディソン。

男子マディソンはトラック100周、計25kmで争われ、各国から計12チーム24人が出場。レースは男子特有のハイスピードで行われ、25kmをほぼずーーーーーっとスプリントしているような展開となった。

日本からはナショナルチームとして橋本英也窪木一茂コンビ、チームブリヂストンサイクリングとして近谷涼今村駿介コンビ、そしてCS Slingerから新村穣小林泰正のコンビが出場。海外からはレイ・ハワードがいるオーストラリア、ワールドカップでおなじみのキャンベル・スチュワートトーマス・セクストンのニュージーランド、デ・ケテル・ケニーギス・ロビーのベルギーなど強豪が揃う。

男子マディソン / 2019ジャパントラックカップⅠ

レイ・ハワード、キャメロン・スコット

序盤は橋本/窪木ペアのナショナルチームが残り90周となる1回目のポイント周回で1着、3回目のポイント周回で2着と、着々とポイントを獲得していく。

残り60周となる4回目のポイント周回の辺りでオーストラリアとチームブリヂストンサイクリングが飛び出すと、この2チームはそのまま残り40周となる6回目のポイント周回辺りまで先頭を走り、一周追い抜きに成功し大量20ポイントを得て一気に順位を上げる。すると同じような時間帯にメイン集団を走っていた橋本が落車。すぐに復帰を果たすも、その後になかなかポイントが取れない状態が続いてしまう。

男子マディソン / 2019ジャパントラックカップⅠ

今村駿介、近谷涼

その間にLXサイクリングチーム(韓国)が先頭で周回を重ねて、ポイントを重ねながら残り20周を前に1周追い抜きを果たし、一気に順位のジャンプアップに成功する。最後のポイント周回を前にLXサイクリングチームとオーストラリアが36ポイントで並び、2チームに続いたのは33ポイントのベルギー。

勝負は最後のポイント周回に委ねられたが、集団の先には単独で進むニュージーランドチームの姿。メイン集団の中から2着争いで飛び出したのはLXサイクリングチーム、そしてベルギー、オーストラリアと続き、最後のスプリントを制したLXサイクリングチームが優勝。オーストラリアは敗れて2位、3位にはベルギーという結果となった。

男子マディソン / 2019ジャパントラックカップⅠ

パク・サンホン、キム・ユロ

尚、日本勢はチームブリヂストンサイクリング(近谷/今村)が4位、ナショナルチームが6位、CS Slingerが11位という結果となった。

男子マディソン / 2019ジャパントラックカップⅠ

パク・サンホン、キム・ユロ、レイ・ハワード、キャメロン・スコット、ケニー・デ・ケル、ロビー・ギス