2026年6月12日より、静岡県・伊豆ベロドロームで開幕した『2026全日本選手権トラック』。
本記事では、大会2日目の13日に実施された女子オムニアムの様子をお伝えする。
オムニアムとは?
「スクラッチ」「テンポレース」「エリミネーション」「ポイントレース」という4種目を1日で行い、その総合成績を競うオムニアム。レースを支配するための「スピード」「持久力」はもちろん、展開を読む「頭脳」も含め、総合力が試される。
1種目目 スクラッチ 逃げ切った池田が1着
レースは40周回、10km。レースが動き出したのは折り返しの20周を切ってから。池田瑞紀がアタックし、逃げを決めると、後続に半周以上の差をつけていく。池田はそのまま最終周回まで逃げ続け1着でフィニッシュ。
2着争いは内野艶和と梶原悠未。ラスト1周に入る前にスプリント勝負を仕掛けた内野。しかし、内野をマークしていた梶原がフィニッシュ直前に内野を差して、僅差で2着となった。内野は3着。
2種目目 テンポレース 後半で内野が粘りを見せる
前半は水谷彩奈がポイントを量産したが、後半戦では梶原、内野がレースを支配していく。梶原と内野はラップ(メイン集団の1周追い抜き)を成功させ、大量ポイントを加算。最終的に、終盤で連続してポイントを得た内野が、梶原に2ポイント差をつけ、この種目のトップとなった。
3種目目 エリミネーション 梶原VS内野のラスト周回
最後まで残っていたのは、内野艶和と梶原悠未の2人。ゴールスプリント勝負に出る梶原を内野がギリギリまで追い詰めるが、順位が入れ替わることはなくそのまま梶原が先着した。
ポイントレース
3種目目のエリミネーションを終え、暫定順位は以下の通り。
暫定順位トップ4
| 選手名 | ポイント |
| 梶原悠未 | 116 |
| 内野艶和 | 114 |
| 垣田真穂 | 106 |
| 池田瑞紀 | 106 |
ラスト種目のポイントレースは80周回(20km)。
1〜3回目までのポイント周回は、内野艶和、梶原悠未、垣田真穂、そして日本体育大学の西原夕華が着順を変えながらポイントを獲得していく。
後半は内野、梶原、垣田を中心にレースが展開されていく。
残り2回のポイント周回を残した段階で、暫定順位は梶原が138ポイント、内野が135ポイントと僅差。梶原、内野の金メダル争いと、続く垣田(118ポイント)、池田(110ポイント)の銅メダル争いがそれぞれ展開されていく。
残り10周のポイント周回では、内野が1着(5ポイント)、梶原が2着(3ポイント)で獲得。これで、2人は梶原がリードするものの1点差となり、最後のポイント周回を待つ形となった。しかし前に内野、それを徹底マークし離さない梶原。
ラスト1周に向けて、内野が前、梶原が後ろで最後のスプリント勝負へと入っていくが、外からスピードに勝った梶原。残り半周で内野を突き放して梶原が1着となり、日本一の座を手にした。2着に内野、3着に垣田。ポイントレースのフィニッシュ順が、そのまま総合成績の結果となった。
女子オムニアム リザルト
| 順位 | 選手名 | 所属 | ポイント |
| 1位 | 梶原悠未 | TEAM Yumi | 151 |
| 2位 | 内野艶和 | HPCJC-BRIDGESTONE ANCHOR | 146 |
| 3位 | 垣田真穂 | HPCJC-BRIDGESTONE ANCHOR | 124 |
梶原悠未インタビュー「気持ちを整え、1戦1戦を大切に」
Q:本大会2つ目のチャンピオンジャージに袖を通した感想は?
1戦1戦、1スプリントずつ大切に、一生懸命がんばったので、嬉しく思います。
特にこのオムニアムは、世界選手権の代表選考においても重要な種目。今回は人数が少なく、大きなポイント差がつきにくいと予想していたので、そうした意味でも全レースをおろそかにせず戦いました。
Q:1着争いを展開した内野艶和選手についてはどう考えていますか?
このレースに関していえば、まさに内野選手との一騎打ち。レベルの高い選手ですので、彼女の動きを良く見ながら動くようにしていました。
Q:フィニッシュ間際で内野選手と激しい攻防を繰り広げていました。その時思っていたことは?
積み重ねてきた努力をしっかり結果に繋げたい、自分を表現したい、と考えていました。
Q:2つ目の金メダルを獲得した今、ご自身の今の強みはどんなところだと思いますか?
もともとスプリント力には自信があるのですが、最近はそこに持久力もついてきたと思います。でもそれ以上に、「心を整える方法」を身につけられたことが大きいですね。浮き沈みなく、安定した心で1戦1戦に向き合える。今はそれが私の強みだと思っています。
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