2026年6月12日より、静岡県・伊豆ベロドロームで開幕した『2026全日本選手権トラック』。
最も長丁場となる大会2日目の13日。9人がエントリーした女子スプリントは佐藤水菜が世界を相手に戦うその強さを証明するレースとなった。
スプリントとは?
トラック3周、1対1で先着を争う種目。
予選は、助走をつけてスタートする200mフライングタイムトライアル。その後の本戦は1対1の対決となり、トーナメント方式で勝者が決まる。
予選
観客の注目を集めたのは最終出走の佐藤水菜。10秒423でトップタイムを叩き出し、昨年の全トラで自身が記録した「10秒449」の大会記録を更新。客席からも拍手が起こっていた。2位に酒井亜樹、3位は仲澤春香、4位が山田南とナショナルチームの面々が上位に並ぶ形となった。
予選タイム上位5名
| 順位 | 選手名 | 所属 | 予選タイム |
| 1位 | 佐藤水菜 | チーム楽天Kドリームス | 10秒423※大会新記録 |
| 2位 | 仲澤春香 | チーム楽天Kドリームス | 10秒931 |
| 3位 | 酒井亜樹 | チーム楽天Kドリームス | 10秒985 |
| 4位 | 山田南 | JPCA | 11秒281 |
| 5位 | 嵯峨希来 | 八戸学院大学 | 11秒895 |
決勝
佐藤水菜と仲澤春香によるチーム楽天Kドリームス同士の勝負。
1本目は、仲澤の先行でスタート。佐藤が車間を空けつつ後方で構え、仲澤は先行するタイミングをうかがう。最終周回に入り、仲澤が先にスプリントを仕掛けて逃げようとするが、加速した佐藤がバックストレートで仲澤を捕らえる。そのまま前に出た佐藤がフィニッシュラインを通過し、1本目を得た。
前後が入れ替わり、佐藤が前、仲澤が後を追う。佐藤が速めのペースで入り、仲澤が追うなかでレースが動いたのは2周目。
仲澤が第2コーナーで駆け降りた勢いのままスプリントを仕掛け、佐藤に並んでいく。
しかし第3、第4コーナーと前に出ようとするも、佐藤が仲澤の動きにスピードを合わせてを前に出させない。
佐藤が先行したまま最終周に入ると、その差を広げながら大差で先着した。
国内チャンピオンの称号を、他を寄せ付けない圧倒的な強さで手にして金メダルを佐藤が獲得した。
3位決定戦は酒井亜樹と山田南の対戦。酒井がトップスピードの差を見せて連勝し、3位となった。
女子スプリント リザルト
| 順位 | 選手名 | 所属 |
| 1位 | 佐藤水菜 | チーム楽天Kドリームス |
| 2位 | 仲澤春香 | チーム楽天Kドリームス |
| 3位 | 酒井亜樹 | チーム楽天Kドリームス |
佐藤水菜インタビュー
Q:今年もチャンピオンジャージを着ることができましたね。
正直に言えば、日本の女子短距離ナショナルチームのことを考えると、もっと自分と戦える選手が出てこないといけないという状況には危機感を覚えています。明日のケイリンも一発決勝ですし、特に女子の競技人口を増やしていかないといけないと感じています。
Q:先程ジュニアのスプリントで優勝した玉井葵妃選手(日本体育大学)に話を伺った時には「佐藤水菜選手を目標に」という話もありました。
最近ジュニアや若い選手からもメッセージをもらったり、「競輪の養成所を目指してます!」といったコメントをもらったりする機会もあり、自分が目標となる存在になれているのはすごく嬉しいです。
一方で、いま『競輪ワールドシリーズ2026』で来日しているマチルド・グロ選手(フランス)はジュニアの時には10秒7というハロンタイムを出している事実もあります。ジュニアの時から憧れではなく、私を倒したいという気持ちを持って戦える選手が増えてくることを願っています。








