2026年6月12日より、静岡県・伊豆ベロドロームで開幕した『2026全日本選手権トラック』。
大会2日目の13日に実施された男子スプリントには27人がエントリー。本記事では、世界で戦うナショナルチームのライバル同士の決勝の模様をレポートする。
スプリントとは?
トラック3周、1対1で先着を争う種目。
予選は、助走をつけてスタートする200mフライングタイムトライアル。その後の本戦は1対1の対決となり、トーナメント方式で勝者が決まる。
予選
今大会は上位16人が次の対戦に進める形式。
日本ナショナルチームの選手たちが上位タイムを次々と更新していく中、最終出走の太田海也が9秒606でトップタイムを記録。2位に中野慎詞、3位に三神遼矢が続き、上位はナショナルチームの面々が独占する形となった。
決勝
決勝は太田海也と中野慎詞の対決。ナショナルチームで共に切磋琢磨するライバルとの勝負となった。
中野が前、太田が後ろで始まった1本目。残り1周半で、中野が先に仕掛けると最終周に入る頃には3車身近くの差ができる。しかし、太田もスプリントを開始して距離を縮めていく。中野が最終ストレートまで粘るものの、外から加速して差し切ったのは太田。1本目は太田が得る形となった。
2本目は太田が前でレースが始まる。
太田が中野の動きを牽制するなか、後のない中野が2周目から仕掛けていく。
第1コーナーからバックストレートで内に駆け下り、外へ膨らんだ後に、再び駆け下りるなど太田にアタックしていくが、中野の動きに合わせて太田が絶妙なポジションをとって、中野のアタックを封じていく。
前に出ることができない中野は、バンクの外側を大きく回りながらも、さらに太田の前に出るために加速していく。しかしそれでも前を譲らない太田。
最終周に入り、外から中野が仕掛けるが、太田が並びかけることを許さず。
最終ストレートでもスピードを緩めることなくフィニッシュした。
中野からの仕掛けに上手く対応した太田。世界で戦ってきた経験とスピードで、日本人ライバルを打ち破り、2年連続のスプリント王者に輝いた。
3位決定戦は市田龍生都と三神遼矢の対戦。市田が先勝して迎えた2本目は、追いかける三神を振り切り市田がストレートで勝利し、表彰台に登った。
男子スプリント リザルト
| 順位 | 選手名 | 所属 |
| 1位 | 太田海也 | チーム楽天Kドリームス |
| 2位 | 中野慎詞 | チーム楽天Kドリームス |
| 3位 | 市田龍生都 | チーム楽天Kドリームス |
太田海也インタビュー
Q:チャンピオンジャージを手にしましたが、このジャージにはどんな意味がありますか?
毎年言っているとは思いますが、日本ナショナルチームのレベルがどんどん上がっていると思います。予選の200mTTのタイム差もとても僅差ですし、そのなかで勝負に勝てていることを誇りに思いますし、自信にもなっています。
Q:中野慎詞選手との決勝になり、ライバルとして絶対に負けられないという思いも伝わってきました。
僕も成長していますが、慎詞の方が成長率は大きいと、今日のレースをして改めて感じました。確実に勝てるように自分もスキルアップしていく必要があると思います。
どのレースも絶対に自分が勝つという想いで走っていますが、特に慎詞との一戦はその気持ちがより強くなります。なので、今日は勝つことができて、よかったです。
Q:世界選手権など次の目標に向けて、今はどんな段階でしょうか。
今回の全日本の前日に筋トレをするなど、この大会のための調整が特にない中でも、良いパフォーマンスを全員が出せているので、アジア大会や世界選手権に向けてさらに良い状態に持っていければと思います。
Q:ファンの皆さんの前でしっかり結果を出す形となりました。
ジャパトラもそうですが、毎年日本のファンの方がたくさん大会に来てくれています。そういう人たちがたくさんいて、その人たちにも自分たちの成長を見せたいという気持ちがあるので、そうした面ですごく意味のある大会になったと思います。
来年も3連覇できるように頑張りたいと思います。












