2026年5月14日より、静岡県・伊豆ベロドロームで開幕した『2026ジャパントラックカップⅠ/Ⅱ』。
大会最終日に実施された男子ポイントレースではラップに次ぐラップでレースは大波乱となった。本記事ではレースの模様をレポートしていく。
男子ポイントレース
ルール:10周ごとのスプリント周回で1着に5ポイント、2着に3ポイント、3着に2ポイント、4着に1ポイントが与えられ、最終スプリントはポイントが2倍。また、1周追い抜き(ラップ)が成功すれば20ポイントを獲得できる。最終的に「ポイント」を最も多く獲得した選手が勝利。
この大会ではエントリー数が多かったため、60周(15km)の予選が行われた。
予選を経て、日本ナショナルチームからは橋本英也、山本哲央、兒島直樹、梅澤幹太、寺田吉騎が決勝へ進出。窪木一茂は棄権(DNS)で出走せず。
決勝 壮絶なラップ合戦
決勝には上記ナショナルチームメンバーに加えて、HPCJC-BRIDGESTONE ANCHORから河野翔輝、岡本勝哉など4人、さらにグレアム・フリズリー(アメリカ)、チュ・ツンワイ(香港)ら、計23人が勝ち上がった。
4日間の『ジャパントラックカップⅠ/Ⅱ』の全レースの中でも最終種目となった男子ポイントレース決勝。走行距離は予選の倍となる120周(30km)で、ポイント獲得のチャンスとなるスプリント周回は12回。
レースの序盤は並江優作(鹿屋体育大学)、橋本英也がポイントを加算していく。
波乱の序章
残り70周、5回目のポイント周回前には梅澤が単独で逃げて、次の10人ほどの追走集団、そしてメイン集団となる。梅澤がメイン集団に追い付きラップに成功すると、ポイント周回と合わせて25ポイントを獲得。一気に暫定トップへと躍り出る。
しかしここからレース展開が複雑となってしまう。
直後に兒島を含む10人の選手もメイン集団に追いつき、20ポイントを得る。
この一連の動きが分かり辛かったのか、会場のモニターには誤った数字が記載され、誰が何ポイント持っているかが全く分からない状態となった。
兒島と梅澤 アタック&ラップの応酬
場内アナウンスも戸惑う中、その間にも兒島、梅澤は並江を含む数人とアタックし、メイン集団を更にラップしていく(2回目)。
そして集団の前では寺田がアタックして離れていくと、なんと兒島、梅澤、並江もその動きに付いていく。寺田は徐々にペースが落ちて集団に吸収されたものの、残り40周回ほどで兒島、梅澤、並江を含む5人の選手が再びラップし大量ポイントを獲得。これで兒島、梅澤は3回のラップを達成した。
そして一息つく間もなく、梅澤が再度アタックすると、兒島も反応して2人での逃げ体制が決まる。
残り30周となったポイント周回では、兒島と梅澤のスプリント勝負となったが、兒島が先着。その勢いのままメイン集団に追いつき、兒島と梅澤のラップ数は「4」となる。
残り20周を切って、再び逃げ集団が形成されると兒島と梅澤もこの集団内に入る。
そして香港の選手が逃げ集団内からアタックし、兒島が反応すると、梅澤の動きが遅れる。兒島が遂に梅澤を引き離すかと思われたが、数周回して梅澤が何とか兒島に追いつくと、並江ら後続も続いて逃げ集団にドッキングし、残り約15周で逃げ集団は10人ほどに。
ここから更に一勝負かと思われたが、兒島と梅澤のラップ合戦は終了。
最終周回では兒島が梅澤を突き放して4着2ポイントを得てフィニッシュ。一方の梅澤はポイントを獲得出来ず。兒島はレース中にも梅澤をかわして上位ポイントを得ていたため、最終的な兒島の合計ポイントは106、梅澤は100として、ラップ合戦の勝者は兒島となった。3位には3回のラップを成功させた並江優作(79ポイント)。
上記はレースが終わった後にレビューした内容だが、実際のジャッジは梅澤に軍配が上がっていた。そのため選手と審判団が互いに確認し、優勝者が兒島に変更になるという事態もあった。
男子ポイントレース リザルト
優勝の兒島と鹿屋体育大学で同学年の梅澤&並江
| 順位 | 選手名 | 所属 | ポイント |
| 1位 | 兒島直樹 | 日本 | 106 |
| 2位 | 梅澤幹太 | 日本 | 100 |
| 3位 | 並江優作 | 鹿屋体育大学 | 79 |
| 8位 | 橋本英也 | 日本 | 34 |
| 12位 | 寺田吉騎 | 日本 | 11 |
| 22位 | 山本哲央 | 日本 | 1 |
