2026年4月24日より、マレーシア・ニライで開幕した『2026ワールドカップ第3戦』。
大会2日目に行われた男子オムニアムには兒島直樹が出場した。自身初となる“オリンピック個人種目”での金メダル獲得となった兒島のレースをレポートする。
男子オムニアム
ルール:1日で4種目を1人でこなし、各種目で得たポイントの合計ポイントを競う過酷なレース。スクラッチ、テンポレース、エリミネーション、ポイントレースの順に実施していく。
予選を突破して本選に出場したのは24人。『2025世界選手権』ポイントレース4位の兒島、『2024パンアメリカ選手権』でチームパシュート、エリミネーション、マディソンの3冠を得たグラント・クーンツ(アメリカ)、『2025世界選手権』チームパシュート銅メダル獲得メンバーのキーガン・ホーンブロー(ニュージーランド)などが顔を揃えた。
【スクラッチ】
レース中盤にメイン集団と遅れた集団に分かれた選手たち。兒島はメイン集団内で集団スプリントに臨んだが、先頭には届かず7位でフィニッシュした。1位はヤネ・ドレンボス(オランダ)、次いでマックス=ダヴィド・ブリーゼ(ドイツ)、キーガン・ホーンブロー(ニュージーランド)がトップ3。
【テンポレース】
レース中盤に1周追い抜きをして20ポイントを加算した兒島。さらにその直後に再び逃げ集団に乗った兒島が6ポイントを加算し、合計26ポイントを獲得。この種目のトップとなったアレックス・フォーゲル(スイス:27ポイント)と1ポイント差の2位とし、暫定総合順位を上げて第3種目を迎える。
【エリミネーション】
前日のエリミネーションで8位だった兒島。この種目では前日のレースを活かして順位を上げたいところだったが、前日同様に後方でのレースを展開しながら、何度も危うい場面を凌いでいく。しかし残り9人となったところで集団中段にいたところ、いきなり後方になってしまい最後尾でゴールラインを通過。この種目の順位を9位としたが、上位を争う選手たちも早めに除外されたため、暫定総合順位を3位タイとした。
【ポイントレース】
エリミネーション後の暫定総合TOP5
| 暫定順位 | 選手名 | 所属 | 暫定ポイント | |
| 1位 | ミラン・ファンデンホウト | Milan Van den haute | ベルギー | 96 |
| 2位 | キーガン・ホーンブロー | Keegan Hornblow | ニュージーランド | 92 |
| 3位 | 兒島直樹 | 日本 | 90 | |
| 3位タイ | グラント・クーンツ | Grant Koontz | アメリカ | 90 |
| 3位タイ | アレックス・フォーゲル | Alex Vogel | スイス | 90 |
最終種目のポイントレースはトラック100周回、25kmの戦い。10周回毎にポイント周回が設けられる。最終的に上記暫定ポイントと合算して最もポイントが多い選手が勝ちとなる。
序盤に動いた兒島とクーンツ
レースがスタートするとオープニングポイント周回では静かにしていた兒島を含む上位陣。大きくレースが動いたのは2回目のポイント周回、残り80周で兒島とクーンツがポイントを獲りにいった場面。クーンツが1着5ポイント、兒島が2着3ポイントを得ると、勢いそのままに2人で協調しながらメイン集団から離れていく。
アタックが決まり、3回目、残り70周のポイント周回で兒島が1着5ポイント、クーンツが2着3ポイントを得る。そしてメイン集団に追いつき、2人はさらに20ポイントずつを得て大量ポイントを奪取。2人とも合計を118ポイントとして、他の選手たちを一気に突き放し、優勝争いは兒島とクーンツに絞られた。
2人の金メダル争い
クーンツと兒島の金メダル争いが始まったのは残り40周から。まずはこのポイント周回、そしてその次のポイント周回で兒島を上回り、3ポイント差でクーンツが暫定トップに。
しかし残り20周のポイント周回。後方からするどい飛び出しでアタックしたのは兒島。ここで1着5ポイントを得ると、クーンツは4着で1ポイントしか得られず、兒島が128ポイント、クーンツが127ポイントで遂に兒島がリードを得る。
徹底マークの兒島
残りは2回のポイント周回。兒島はここからクーンツを逃がさず徹底マークして走っていく。まず残り10周のポイント周回は下位の選手たちが逃げていたことで優勝争いには関係がなく経過。
そして最後のポイント周回でも2人がポイントを得られる位置にはおらず、クーンツを逃がさなかった兒島が僅か1ポイント差で、自身初となる“オリンピック個人種目”での金メダルを獲得した。
2位はクーンツ。3位にはヤネ・ドレンボス(オランダ:114ポイント)という表彰台の顔ぶれとなった。
男子オムニアム リザルト
| 順位 | 選手名 | 所属 | |
| 1位 | 兒島直樹 | 日本 | |
| 2位 | グラント・クーンツ | Grant Koontz | アメリカ |
| 3位 | ヤネ・ドレンボス | Yanne Dorenbos | オランダ |
最終結果PDF
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