競輪界最大のレースである『KEIRINグランプリ』。1年の締めくくりに行われる勝ち上がり戦なしの1発勝負で、1億円の賞金をかけて競い合う。
……というのが『KEIRINグランプリ』のお決まりの紹介文句だったが、近年各レースの賞金額は右肩上がり。2026年はついに『KEIRINグランプリ』以外にも「優勝賞金1億円」のレースが設けられるようになった。
本記事では2026年の競輪ビッグレースにおける優勝賞金を紹介。あわせて『KEIRINグランプリ2026』に向けた賞金ランキングにおいて注視しておきたいポイントも解説していく。
2026年 競輪主要レースの優勝賞金
まずは2026年に行われるビッグレースの優勝賞金を一気に確認していこう。
男子:年間6回のG1、年間3回のG2、年末のGP(グランプリ)
女子:年間4回のG1、年末のGP(グランプリ)
について紹介している。なお、今回紹介する金額は「副賞を含まない」金額である。
2026年 男子GP・G1・G2の優勝賞金

KEIRINグランプリ2025の賞金ボード。副賞を含まない額は140,000,000円だった。
| 優勝賞金(円) | 前年 | ||||
| 2月 | G1 | 全日本選抜競輪 | 47,000,000 | 40,000,000 | +700万 |
| 3月 | G2 | ウィナーズカップ | 32,000,000 | 27,000,000 | +500万 |
| 5月 | G1 | 日本選手権競輪 | 96,000,000 | 87,000,000 | +900万 |
| 6月 | G1 | 高松宮記念杯 | 55,000,000 | 50,000,000 | +500万 |
| 7月 | G2 | サマーナイトフェスティバル | 32,000,000 | 29,000,000 | +300万 |
| 8月 | G1 | オールスター競輪 | 69,000,000 | 63,000,000 | +600万 |
| 9月 | G2 | 共同通信社杯 | 32,000,000 | 29,000,000 | +300万 |
| 10月 | G1 | 寬仁親王牌 | 47,000,000 | 43,000,000 | +400万 |
| 11月 | G1 | 競輪祭 | 55,000,000 | 50,000,000 | +500万 |
| 12月 | GP | KEIRINグランプリ2026 | 154,000,000 | 140,000,000 | +1400万 |
2026年 女子GP・G1の優勝賞金

ガールズグランプリ2025の賞金ボード。副賞を含まない額は10,000,000円だった。
| 優勝賞金(円) | 前年 | ||||
| 4月 | G1 | オールガールズクラシック | 10,000,000 | 7,000,000 | +300万 |
| 6月 | G1 | パールカップ | 7,000,000 | 5,000,000 | +200万 |
| 8月 | G1 | 女子オールスター競輪 | 10,000,000 | 7,000,000 | +300万 |
| 11月 | G1 | 競輪祭女子王座戦 | 7,000,000 | 5,000,000 | +200万 |
| 12月 | GP | ガールズグランプリ2026 | 15,000,000 | 10,000,000 | +500万 |
日本選手権競輪(競輪ダービー)は1億円超えになる見込み

2025年の日本選手権競輪の賞金ボード。副賞を含まない額は87,000,000円だった。
男女ともに各レースの優勝賞金が引き上げられた2026年。特に注目すべきは5月に行われる日本選手権競輪(競輪ダービー)で、900万円もの増額が行われ、優勝賞金は9600万円となっている。
2025年開催時は賞金表の額に700万円ほど追加された金額が「副賞込みの優勝賞金」となっていたことも踏まえると、今年は1億円をオーバーする優勝賞金となりそうだ。これまでKEIRINグランプリを象徴するキーワードだった「優勝賞金1億円」が、競輪ダービーにも適用されることとなる。
また、ガールズケイリンの賞金額の変化にも着目したい。ガールズグランプリが初開催された2012年は副賞込みで500万円だった優勝賞金が、14年を経て3倍以上の金額となっている。いまだ男子の優勝賞金と比べると桁がひとつ違ってしまってはいるものの、「稼げる女子スポーツ」としての地位を象徴する優勝賞金を実現している。
優勝賞金の増加の背景には、好調な車券売上額があることは言うまでもない。インターネットでの車券購入がポピュラーになったことも後押しし、2020年度以降、110%以上の伸びを継続し続けている。
『KEIRINグランプリ2026』賞金ランキングへの影響は?
『KEIRINグランプリ』にはG1の優勝者のほか、年間の賞金ランキング上位の選手が出場することができる。
出場ボーダーラインも引き上げ
『KEIRINグランプリ2025』において、賞金ランキングによる「最後の出場枠」を勝ち取ったのは南修二。『競輪祭』終了時点での年間賞金額は104,117,474円だった。
つまり、「1億円レーサー」でもグランプリに出られるかどうか危うい、という状況だったのだ。

南修二
2026年は主要レースの賞金額が軒並み引き上げられていることから、2025年は7人だった1億円レーサーの数も増えることが予想される。「1億円レーサーだからといって安心できない」という状況は今年も継続するだろう。
賞金ランキングに関わらず、直接出場枠を獲得できるという面で、G1タイトルで優勝することの重みはさらに増したのではないだろうか。
※南は賞金ランキングとしては全体の7位。南よりも年間賞金額は低いが、8位の嘉永泰斗、13位の阿部拓真がG1タイトルを獲得し、『KEIRINグランプリ2025』の出場枠を獲得した。
2位でもG1優勝級の賞金
そして年間G1最高峰の賞金額となる『日本選手権競輪(競輪ダービー)』においては、優勝者だけでなく「2位、3位の選手」にも注目していきたい。
2025年と2026年の決勝戦3位までの賞金を一覧にすると下記のようになる。
日本選手権競輪 2025年・2026年決勝賞金比較
| 2025年 | 2026年 | 増加額 | |
| 1位 | 87,000,000 | 96,000,000 | +900万 |
| 2位 | 42,510,000 | 46,800,000 | +429万 |
| 3位 | 29,090,000 | 32,000,000 | +291万 |
主要レースの優勝金額が軒並み引き上げられると同時に、2位・3位の賞金額も引き上げられているため、昨年同様に「競輪ダービーの準優勝はG1優勝と同等の賞金額」という現象が継続している。
ダービーで上位に入ることで一気に賞金ランキングを駆け上がれる一方で、「競輪ダービーで上位に食い込めなかった」ことが、グランプリ進出には大きな痛手になりそうだ。
『日本選手権競輪(競輪ダービー)』は5月1日から
『KEIRINグランプリ2026』に向け、重要な一戦となる『日本選手権競輪(競輪ダービー)』。神奈川県・平塚競輪場にて5月1日から開催される。
賞金の動きもあわせ、選手たちの熱戦に注目していただきたい。