3月25日〜3月31日の7日間、フィリピン・タガイタイで開催されている『2026アジア選手権トラック』。大会終盤、6日目には男子スプリントの準決勝〜順位決定戦が実施。

前日に実施された予選(200mFTT)で日本新・アジア新を樹立した太田海也と、同じく準決勝へ駒を進めた中石湊、両者がメダルを獲得。そのレース内容をレポートしていく。

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快速を見せた 太田が決勝進出

準決勝1組目は、日本の太田と予選を4位で通過したシー・ハン(中国)の組み合わせ。太田はこの勝負を2本先取で勝利。

特に2本目の最終200mのタイムを9秒590の好タイムで走り、強さを示しての決勝進出を決めた。

ロングスパート対決 中石は3位決定戦へ

準決勝2組目の中石(予選3位 / 9秒617)の相手は、9秒435のタイムで予選を2位通過したリ・チーウェイ(中国)。

1本目を中石が落としての2本目。後がない中石は後方から攻めていく。

レースはいきなり大きく動く。中石が仕掛ける前に、前方のリ・チーウェイがスタート直後にスピードを上げていき、それを追う形となった中石。決勝進出をかけたレースは異例の超ロングスパート対決の様相を見せる展開となった。

残り2周で中石が無理やりリ・チーウェイをかわしていくと、 残り1周半では中石が先頭を奪う。既に両者はMAXスピードに達していくなか、中石が前で逃げていく。

最終周回に入り、自転車1台分ほどの差で逃げていく中石。逃げ切れるのか注目が集まる。

残り半周、リ・チーウェイが中石に並びかけていく。内で粘る中石に対し、外から仕掛けていくリ・チーウェイ。 第3コーナー、最終第4コーナーでは完全に2者並走で最終ストレートへ。

2人がフィニッシュラインへと駆けていくが、最後に車輪1つ分前に出たのはリ・チーウェイ。 中石は2本目を落とし、3位決定戦へ回る結果となった。

準決勝リザルトPDF

【3位決定戦】中石湊VSシー・ハン

中石とシー・ハン(中国:予選3位)の3位決定戦。1本目、まずはシー・ハンが前、中石が後ろでゆっくりとレースが進んでいく。

バンク上部からシー・ハンにプレッシャーをかけるような形で、徐々に踏み込んでいく中石。1周を過ぎたところで、両者が少しずつ踏み出していくなか、先に仕掛けたのは中石。

一気に傾斜を使って加速しようとするが、この動きに合わせてシー・ハンも反応。両者の戦いは一気にボルテージが上がった状態で残り1周へ。

後ろから自転車2台分ほどの差で追う中石。第3、4コーナーで距離を詰めていき、最後はほぼ横並びでフィニッシュ。同着で駆け抜けたように見えたが、判定は中石の先着。わずかながらも中石が前に出て1本目を先取した。

大逃げの中石 逃げ切ってメダル獲得

勝てばメダル獲得となる2本目。レースは中石が前、シー・ハンが後ろの体勢でゆっくりと進んでいく。

1周を過ぎたところで両者の間隔が大きく開く展開となると、中石が一気に動き出した。

この隙を逃さず加速し、そのままロングスパートで逃げに持ち込む中石。最終周回に入る時点で、その差はおよそ自転車5〜6台分。

圧倒的なリードを保ったまま、中石は前で踏み続ける。懸命に追うシー・ハンだったが、その差は最後まで縮まらず、中石が見事に逃げ切り勝利。ロングスパートを成功させた中石が3位決定戦をストレートで制し、男子スプリント銅メダルを獲得した。

【決勝】太田海也VSリ・チーウェイ

レースはリ・チーウェイが前、太田が後ろの体勢でスタート。太田は前を行くリ・チーウェイをじっくりと見ながら、自転車約2台分の間隔を保ったまま2周目へ。

後方から太田がバンクの傾斜を利用しプレッシャーをかけていくなか、先に動いたのはリ・チーウェイ。スピードを上げ、勝負を仕掛けていく。

しかし後方で冷静な動きを見せたのは太田。最終周回に入る前に、バンクの傾斜を使いながら徐々に加速。残り半周でピタリとリ・チーウェイの後ろ付き、追い抜きのタイミングを図る。

第4コーナーで外から並びかけると、そのまま鋭く伸びてフィニッシュへ。最後はわずかな差で先着し、1本目を先取した。

勝負の分かれ目は一瞬 太田がアジア最強スプリンターを防衛

勝てば金メダル獲得となる2本目。レースは太田が前、リ・チーウェイが後ろでスタートする。

動きがあったのは1周を過ぎたところ。後方のリ・チーウェイが加速していくと、太田も即座に反応。先行のポジションを譲らず、内に太田、外にリ・チーウェイの並走状態でスピードを合わせていく。

両者は並走したまま加速し、会場は大きな盛り上がりを見せる。そして勝負の分かれ目となったのは、残り1周に入る直前の第4コーナー。

バンク上部で横並びとなっていた両者だが、太田が一気に傾斜を下り、鋭く加速。この一瞬の動きに対し、リ・チーウェイの反応がわずかに遅れる。

太田は前でさらに加速して主導権を完全に握ると、そのまま逃げ切り体勢へ。最終周回、リ・チーウェイに並びかける隙を与えることなくフィニッシュし、ストレートで男子スプリントを制覇。自身にとって2年連続、2度目となるアジアトップスプリンターの称号を手にした。

男子スプリント リザルト

選手名 所属
1位 太田海也 日本
2位 リ・チーウェイ LI Zhiwei 中国
3位 中石湊 日本

最終リザルトPDF(公式公開次第、掲載予定)

太田・中石インタビュー

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