2012年の『ツール・ド・フランス』で総合優勝、トラック競技でもオリンピックで4つの金メダルを獲得するなど、偉大な足跡を残したイギリスの名選手ブラッドリー・ウィギンス。AIを活用したトレーニング支援プラットフォーム『The Coachsters』に “AIメンター” として参加することがわかった。
AI化されたウィギンスからコーチング
『The Coachsters』は、ウィギンスを含む6名の“AIメンター”をフィーチャーしたトレーニング支援プラットフォーム。ユーザーはチャット形式で質問を入力し、AIがそのアスリートの視点で回答する仕組みだ。実際のアスリートと直接やり取りするのではなく、“AIが各選手の知見を模倣した答えを返す”形式となっている。
AIメンターは、ウィギンスのほかに、自転車と水泳の二刀流でパラリンピックにて11個の金メダルを手にしたサラ・ストーリー、オリンピックで5大会連続金メダルに輝いたボート選手のスティーヴ・レッドグレーヴら、イギリスを代表する6人のアスリートが参加している。
「数えきれないほどの深いインタビュー」を経て
この発表を受けて、ウィギンスは自身のインスタグラムを更新。
『The Coachsters』でも公開されている、AIを想起させるビジュアルとともに、次のようにコメントしている。
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コメント(抜粋)
今日は、僕にとって大きな一日だ。
何カ月にもわたる準備、そして数えきれないほどの深いインタビューを経て、ようやく新しいコーチングアプリを発表できることを誇りに思っている。The Coachstersのチームとともに、これまで公に語ってこなかった思考や経験、そして学びを形にし、アスリートが必要なときにいつでもアクセスできるものへと落とし込んだ。
このアプリは、もっと多くのアスリートが交わすべきだと僕が考えている“対話”を軸にしている。
目的意識を持ってどうトレーニングするか。
プレッシャーや期待とどう向き合うか。
挫折をどう乗り越えるか。
そしてパフォーマンス、自分自身のアイデンティティ、競技人生についてどう考えるか――。
それは良い日だけでなく、苦しい日についても同じだ。
このアプリでは、もし直接僕に会ったなら聞くだろう質問を、そのまま投げかけることができる。そして僕自身の経験に基づいた答えを受け取ることができる。
トレーニングの新時代?
トレーニングだけでなく、アスリートとしての思考のあり方も聞くことができるというこのプラットフォーム。記事公開時点では、日本からの正式な利用は確認できていないが、サービス自体は5ポンド(約1,000円)から利用可能。
機材やトレーニング理論など、新たなテクノロジーの誕生は、競技にも大きな影響を及ぼすことは間違いない。コーチングに関しても、新たな時代の幕開けとなるのだろうか。今後にも注目だ。
参考:‘Today’s a big day for me’ – Bradley Wiggins launches AI coaching app | Cycling Weekly
