自転車トラック競技のナショナルチームには、選手やコーチだけでなく、さまざまな立場の人が関わっている。
そのひとりが、通訳をメインに選手を支えるロバート・K・ハンソンだ。

日々の練習や国際大会の現場で言葉をつなぐだけでなく、スプリントでは選手を後ろから押す“プッシュ”役としてスタートラインに立つこともある、なくてはならない人物だ。

そんなロバートが今回綴ってくれたのは、2025年9月に休暇を利用して挑戦した『アイアンマンジャパンみなみ北海道』の体験記。トラック競技の現場とは少し違う舞台で、自分の身体と向き合った数日間を、肩肘張らない言葉で振り返ってもらった。

【アイアンマンレースとは?】
世界最大規模&最古のロングディスタンス・トライアスロンレース。工程はスイム:3.8km、バイク:180km、ラン:42.195kmからなる全長226kmで、総合順位だけでなく、5歳刻みの年代別カテゴリーごとに順位を競うのが主流となっている。『アイアンマンジャパンみなみ北海道』は、日本大会の一つ。北海道の南、北斗市と木古内町をメイン会場に行われる。

Day1:1週間の休暇をもらったら

1週間弱のHolidayをもらったら、皆さんはどこに行きますか?
キャンプ、海、旅行などなど……いろんな選択肢がありますが、僕は『IRONMAN』に出場します。

ということで、休暇前最後の仕事が終わると同時に、まずは東京の実家へ!
一緒に行ってくれるBIG SUPPORTERの母をお迎え。母と、実家に置いていた荷物を載せて、函館にLet’s Go!

今回は、車で青森まで行き、フェリーで函館に上陸する計画。「今夜はどこまで行けるかな?」と思いながら車を走らせ、福島に入ったところでホテルで仮眠。おやすみなさい。

Day2:北海道へ上陸

10時発のフェリーに乗るために、朝4時に出発。さすがに早い、眠い。でも『IRONMAN』当日は3時起き。本番に備えて慣れないと笑。
福島から車を走らせること5時間、無事に10時の便に乗れました。

船の中ではストレッチで筋肉をほぐし、昼寝。おかげで3時間の船の旅もあっという間に過ぎ、函館に上陸!
すぐにお寿司🍣を食べに行きました。やっぱり函館に来たら、寿司を食べなきゃ。

その後は、レースの受付を済ませに函館市民会館へ。

到着後に友達と会って案内してもらい、無事に受付完了!今回のレースナンバーは「71」。
受付後はルール、ルートなどの確認のため、ブリーフィングへの参加が必須。受付期間中に計4回開催(日本語2回・英語2回)されるのですが、僕は英語で受けました。

ブリーフィングの後は出店を見ながら、知り合いに挨拶したり、必要な物を買ったり、新しい友達を作ったり。
受付会場を去り、そのまま五稜郭の近くのホテルにチェックイン!4泊5日、お世話になります!

チェックイン後は、五稜郭の周りで軽くランニング。他にも走ってる人が多くて、「さては、みんな『IRONMAN』か?」と思いつつ、30分ほど汗を流しました。また3日目に会いましょう!おやすみ💤

Day3:戦いの舞台を視察

3日目は、朝から軽く五稜郭の周りを走ってからの朝食でスタート。

この後は、レース会場の視察へ。ただし、視察に行く前に寄りたいところが1ヶ所。それは函館競輪場!
中石湊選手のパネルと写真を撮りたかったのだけど、時間が早くてまだ開場していなかった……残念。

視察へは、トライアスロンを同じ時期に始めた“同期(と言っても、彼らはまだ大学生)”とともに。
まずはスイム会場へ。そしてランコースへ。僕は去年も同じコースで『IRONMAN』を完走しているので、いろいろとアドバイスをしながら回りました。

去年よりも練習を積めてるので、楽しみでしかない。
ホテルに戻り、母が作ってくれたカレーを食べてしばし休憩。午後は去年もお世話になった人に会い、ローカルなお店などを教えてもらいました。いつもありがとうございます!

夕方には市民プールで身体の調子を確かめて、本番のイメージは完璧!

夜ご飯は待ちに待ったジンギスカン。

同期の2人、付き添いの2人、母と僕、計6人で楽しくジンギスカンをたらふく食べました。やっぱりジンギスカンは美味しいですね😋

明後日に向けて士気を上げたところで、解散!

夜はレースで必要な物を並べてパッキング。トライアスロンでは、支給された袋にレースで使う物を入れて、前日までにバイクとともに預けなければなりません。忘れ物はないか、これで本当に大丈夫かと確認しながら、着々と準備を進める。この準備の時が1番楽しいかも 笑。

準備がある程度できたので、ストレッチをしておやすみなさい。

Day4:恒例の“前夜パスタ”

レース前日。準備した荷物を預ける日。しかし、午後から雨……そんななかで一晩、外にバイクと荷物を置きたくないよー!でも、ルールはルール。

朝食を食べてから、まずはT2(トランジション2:バイク→ランにチェンジする場所)に行き、自分の場所などを確認。それからT1(スイム→バイクにチェンジする場所)に移動し、大事な相棒のバイク、そしてヘルメットやシューズを袋に入れてラックへ。濡れないように、袋は二重に!

このトランジションエリアは、参加者のバイクが置いてあるので、物凄いバイクが山ほど並びます。これを見るのが堪らない 笑
そうこうしていたら雨が降ってきてしまい、予定していたスイムの試泳がキャンセルに。でも、想定内。レース中にも思わぬことは起きるから、柔軟に対応します。

夜ご飯は、世界陸上を見ながら、自分の中で恒例の“前夜パスタ”。士気が高まる。力感がなく見えるのに、物凄いスピードを出す陸上選手の走りを見ながら、明日のランのイメージをしました。

そのあとはゆっくりとストレッチして、20時には消灯。いよいよ明日はレース。3時起きです!

いよいよレース!

1/2 Page