少し時が遡る話になるが、2025年11月10日~14日、5日間にわたってHPCJC岐阜サテライト合宿2025が岐阜競輪場で実施された。
この合宿は2023年12月にJCFと岐阜市が連携を締結した内容の一つで、2024年には初回の合宿が行われ、2025年の今回は2回目の実施となった。
初回は太田海也、山﨑賢人、小原佑太の3人での合宿だったが、2回目は3人に加えて、長迫吉拓、中野慎詞、中石湊、そして女子は佐藤水菜、仲澤春香と8人での規模が大きくなった合宿。『競輪祭』を控える選手たちにとっては最終調整の場として、それ以外の選手たちにとっては、世界選手権を終えて、新たなスタートを切るための最初の一歩となった。
繋がりによってどんどんと盛り上がる合宿
今回はナショナルの短距離Aチームがほとんど集まったこともだが、驚きは元ナショナルチームの深谷知広、そして中距離の橋本英也も参加してきたこと。選手間のつながりで人数が増える結果となったが、それぞれが普段と異なる環境、メンバーで刺激し合い、世界選手権が終わって初めてとなった練習が実施されていく。そして2人の想定外の選手が加わることを喜んで迎えるジェイソン・ニブレット短距離ヘッドコーチの懐の深さがあってこそ、このような形が実現される。
地域の子供たちとの交流
異なる環境で練習することも目的の一つではあるが、地域との交流も大きな目的の一つ。2024年は山﨑賢人と小原佑太が交流会を行ったが、今回は長迫吉拓が地元の長森西小学校、梅林中学校へと講演会兼交流会を実施した。
過去に3回のオリンピックを経験し、BMXからトラックへ移行してきたチーム内の選手とは異なるキャリアをもつ長迫ならではの話は生徒たちにとって、興味深いもので、長迫は夢を持つことの大切さを語り掛けていった。
小学校では最後にサイン攻めに合うなど、活況となった長迫の講演会兼交流会。長迫自身も「自分が話すことで誰かが夢だったり、目的をもってくれるならば、こういった会への参加を是非とも続けていきたい。とても勉強になるイベントだった」と反応を見せた。
練習も見学 生で感じること
小学校、中学校と生徒たちはナショナルチームの練習も見学を実施。間近で見る選手たちのスピード、迫力、そしてバンクウォークなどで体感する生の競輪場に驚いた生徒たち。将来、こういった活動から自転車競技に興味を持つ生徒たちが出てくることが楽しみな催しとなった。
梅林中学校生徒 熊﨑陽さんインタビュー
Q:今日の体験からの感想は?
テレビで見るのと実際で見るのは迫力が違いました。傾いているところを歩いてみましたが、あそこを選手たちが走っていることが凄いと思いました。
Q:自転車競技をやってみたいと思いましたか?
はい!……でも、本当はいいえが正しいです(笑)
Q:印象に残った選手はいますか?
腹筋バキバキの人(太田海也選手)です。ああいう風になりたいです。
校長・加藤覚さん
今は夢を持っている子が3割くらい、持っていない子が7割くらいですので、頑張っている人の練習や話を聞くということが出来て、とても貴重な機会になりました。子供たちがとても楽しく聞いていたので、また来年もお願いしたいです。
合宿後半には、長迫選手によるスタンディング講習、そしてファブリースコーチによる筋トレ講習など、盛り盛りとなったHPCJC岐阜サテライト合宿2025。地域との交流を更に増やして、自転車競技を文化として根付かせていく、その動きが岐阜で始まっている。
