着実なレベルアップ内野&垣田のペアが5位

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内野艶和選手・垣田真穂選手 インタビュー

Q:まずは、レースを終えての率直な感想をお願いします。

内野:すごくハードなレースとなり、ミスもありましたが、5位という結果は素直に嬉しいです。
垣田:オリンピックに比べると、少しは成長できているのかなと思います。走りとしては納得いくものではなかったですが、5位という順位は良かったと思います。

Q:序盤からからポイントを取りにいくという作戦だったのでしょうか?

垣田:そういう戦略を立てていたわけではなかったのですが、(内野)艶和さんが良い感じに前の位置を取ってくれたので、自分がポイントを取っていこうと思いました。

Q:全体を通じてすごく速いレースとなりましたが、難しかった部分はありましたか?

内野:多すぎるくらいありました(笑)。昨年のオリンピック以降、垣田選手とのコンビでマディソンを走ったのは全日本での2回だけだったので、このスピード感で走るのは久しぶりでした。その中で、交代ミスが何度か起きてしまったり、ついていかなければならないところで遅れてしまったり、大事なところでうまく走れないケースが多かったです。ただ、そこをうまくやれれば上の順位を目指せるというのがわかったので、これからしっかりと詰めていって、メダルを目指して頑張りたいです。

Q:具体的な課題としてはどのような部分でしょうか?

内野:前半は戦えても、後半はもう脚がなくてついていくしかない、という状況になってしまっていることが課題だと思います。そのためには、前半でミスをせずに、脚を溜めることができるかが重要だと思います。あとは、海外でのロードレースも経験して体力の土台を作ることができましたが、この領域のトラックレースならではのインターバルというか、心拍が急激に上がるようなトレーニングを強化する必要があるのかなと感じます。

Q:垣田選手はスプリント役を務める形でしたが、ご自身の手応えはいかがですか?

垣田:もっともっと磨いていかないといけないと思います。スプリントをした後、もっともがけるようにならないといけないですし、体力面含め、レベルを上げていかないとメダル争いには入れないと感じています。

Q:とはいえ、結果はメダルまであと一歩の5位。成長を実感することはできましたか?

内野:去年の世界選手権では池田選手と初めてのペアで挑んだのですが、初めてのペアで勉強になることがたくさんありました。それが、今年の5位という結果につながったと思っています。同じように今日学んだことを糧にレベルアップして、来年以降のワールドカップやオリンピックに繋げていきたいです。

垣田:去年は、パリオリンピックですごく悔しい想いをしました。世界選手権の舞台に選んでもらい、以前よりは走れるようになってきたという実感はあります。ここから、さらに体力やスプリント力をつけることができれば、もっと面白いレースができると思えました。もっとレベルを上げて、メダル争いができるように頑張っていきます。