チリ・サンティアゴが沸いた、女子1kmタイムトライアル。10月22日より開幕した『2025世界選手権トラック』、4日目に行われた種目でヘッティ・ファンデヴォウ(オランダ)が1日に2回も世界記録を更新し、金メダルを獲得した。

女子の1kmタイムトライアルは2025年から新設された種目。これまで女子は500mだったが、今シーズンから1kmに変更。今大会で初代チャンピオンが決まる。

27人がエントリーしたこの種目。日本選手のエントリーはなかったが、エレッセ・アンドリューズ(イギリス)やヘッティ・ファンデヴォウ(オランダ)ら強豪ぞろいの一戦となった。

予選 えっ?そんなに更新されるの?

これまでの世界記録は2025年2月にヘッティ・ファンデヴォウが樹立した1分04秒497。

まず予選ではこの記録をリー ソフィー・フリードリッヒ(ドイツ)が更新して会場を沸かせる。タイムは1分04秒474。

そして最終走者のヘッティ・ファンデヴォウが大歓声の中で走り切り、会場が固唾を飲む中で出たタイムは1分03秒652。予選にして再び世界記録の更新となった。

予選結果PDF

決勝

観客、スタッフ、選手の注目が集まったのは、ファンデヴォウのタイム。予選で圧倒的なタイムを出しての世界記録の更新をしたため、もう一度更新があるのではないかと会場中の期待が集中する。

最終走者として出走したファンデヴォウ。スタートの1周は暫定トップを下回るタイムだったものの、2周目からはトップタイムを次々に更新していく。

新たな世界記録への期待が膨らむなか、そのフィニッシュタイムは1分03秒121。

予選で自身が記録した1分03秒652を半秒ほど上回るタイムとなり、1日に2回の世界記録更新という驚異の結果で1kmタイムトライアルの初代優勝者となった。

選手名 チーム 決勝タイム
1位 ヘッティ・ファンデヴォウ van de WOUW Hetty オランダ 1:03.121
※世界新
2位 ヤナ・ブルラコヴァ BURLAKOVA Yana AIN(個人中立選手) 1:04.797
3位 エレッセ・アンドリューズ ANDREWS Ellesse ニュージランド 1:04.909

リザルト

ヘッティ・ファンデヴォウ選手 表彰式インタビュー

Q:おめでとうございます。これまでは500mでしたが、1kmになっての戦いです。500mとの違いはなんでしょう?

違いは長いことですね(笑)。距離が長い方が私に向いていると言えます。

Q:1日に2回の記録更新、狙っていましたか?

とにかく全力を出しました。結果が出て良かったです。

Q:明日はまだケイリンがあります。完全優勝を目指しますよね?

どうなるかわかりませんが、全力を尽くします!