2025年8月22日より、静岡県・伊豆ベロドロームで幕を開けた『2025全日本選手権トラック』。
大会初日に行なわれた男子・女子それぞれのチームパシュートの模様をお伝えする。
チームパシュートとは?
4人1組で4kmを走り、3人目の完走タイムで順位が決まるレース。
滑らかに行われる先頭交代をはじめ、美しいチームワークが見どころとなる。
男子チームパシュート
エントリーは全7チーム。河野翔輝、山本哲央らが所属するチームブリヂストンサイクリングからの2チーム(A・B)とRadical Aero Clubに、大学4チームが挑むような構図となった。
各チームの単走で行われた予選のトップタイムは、チームブリヂストンサイクリングB(山本哲央 / 矢萩悠也 / 三浦一真 / 山下虎ノ亮)の4分01秒491。次いで、チームブリヂストンサイクリングA(河野翔輝 / 岡本勝哉 / 梅澤幹太 / 木綿崚介)の4分02秒640。
決勝 チームブリヂストンサイクリング同士の対決
チームブリヂストンサイクリングの2チームとなった決勝。
先行していくのは、予選では2位だったAチーム。Bチームは予選と同じようなタイムを刻んでいくが、Aチームが約1〜2秒程度のリードを取りレースを展開していく。
迎えた終盤、少しずつ差を縮めていくBチーム。
しかし、昨年の優勝メンバー2人(河野翔輝・岡本勝哉)を擁するAチームが最後まで譲らず、3分58秒164というタイムで優勝を果たした。
3位決定戦は、中盤から一気にペースを上げ、残り1周に入るところで日本大学を追い抜いたRadical Aero Clubが制した。
順位 | 所属 | 選手名 | 決勝タイム |
1位 | チームブリヂストンサイクリングA | 河野翔輝 岡本勝哉 梅澤幹太 木綿崚介 |
3分58秒164 |
2位 | チームブリヂストンサイクリングB | 山本哲央 矢萩悠也 三浦一真 山下虎ノ亮 |
3分59秒398 |
3位 | Radical Aero Club | 伊澤将也 原田裕成 佐藤健 古谷田貴斗 |
追抜勝ち |
優勝:チームブリヂストンサイクリングA
河野翔輝:同じチーム同士の決勝ということで、レース前から作戦は包み隠さず話し合っていました(笑)。相手の強さは良くわかっているなかで、絶対に負けないという強い気持ちで走ることができたと思います。すごく楽しいレースがでした。
岡本勝哉:予選は最終組での出走だったので、どのくらいのタイムを出せば決勝に上がれるか、ということを意識しながらの走りでした。決勝は全力で優勝を取りに行く走りができましたし、キャプテン(河野)が最後にしっかりとタイムを上げてくれました。昨年から新たなメンバー2人を迎えたチームで優勝することができて嬉しいです。
梅澤幹太:想定したよりはだいぶ早いペースでのレースになりました。終始キツい状態でしたが、強いメンバーが揃っていたおかげで、そのなかでも安定した走りをキープすることができたと思います。
木綿崚介:体験したことがないようなスピード感のなかでのチームパシュートでしたが、メンバーに助けられて、優勝という結果を得ることができました。もっと強くなって、チームに貢献できるように頑張ります。