2025年5月29日より、静岡県・伊豆ベロドロームで開幕した『2025ジャパントラックカップ』。
大会2日目に行われた、女子マディソンとオムニアムの模様をお伝えする。
女子マディソン
2人1組のチームで、今大会は20km・80周にて実施される。
ルールはポイントレースと同様。10周ごとのスプリント周回で
1着:5ポイント
2着:3ポイント
3着:2ポイント
4着:1ポイント
が与えられ、最終的な合計ポイントが多いチームが勝利となる。1周追い抜き(ラップ)をすれば+20ポイントも可能。
『香港インターナショナルトラックカップ』に続きタッグを組んだ梶原悠未・水谷彩奈の日本ナショナルチームのほか、2025年『ネーションズカップ』チームパシュートで銀メダル手にしたサマンサ・ドネリーとエミリー・シャーマンからなるニュージーランドAチームなど10チームがエントリー。なお、岡本美咲は近田ちひろとの即席コンビで八戸学院大学チームとして出場。
レースは序盤、ニュージーランドAとオーストラリアチーム(ソフィー・エドワーズ/アリッサ・ポライツ)がポイントを取り合う展開。日本ナショナルチームは、思うようにポイントを得られない形となる。
レース中盤では、ニュージーランドB(プルーデンス・ファウラー/マッケンジー・ミルン)が仕掛け、単独で逃げながら1着の5ポイントを重ねていくが、1周追い抜きまでは成らず、集団に吸収されてしまう。
一方、終盤で立て続けにポイントを得たオーストラリアチームが暫定トップとなると、迎えた最後のポイント周回。
日本チームから残り3周ほどで梶原のスピードを受け取った水谷が先頭に出ていく。
しかし逃げ切れずに、最終ポイント周回で1着となったのはニュージーランドA。ダブルポイントで10ポイントを得て、最終成績を29ポイントとした。その結果、オーストラリアチームと同ポイントとなったが、最後スプリントの順位でニュージーランドAが金メダルを獲得。オーストラリアチームが銀、ニュージーランドBが銅メダルを獲得する結果となった。
日本チームは最終順位を5位とした。
順位 | 選手名 | 所属 | ポイント | |
1位 | サマンサ・ドネリー エミリー・シャーマン |
DONNELLY Samantha SHEARMAN Emily |
ニュージーランドA | 29 |
2位 | ソフィー・エドワーズ アリッサ・ポライツ |
EDWARDS Sophie POLITES Alyssa |
オーストラリア | 29 |
3位 | プルーデンス・ファウラー マッケンジー・ミルン |
FOWLER Prudence MILNE Mckenzie |
ニュージーランドB | 15 |
優勝:サマンサ・ドネリー/エミリー・シャーマン
エミリー・シャーマン(左)、サマンサ・ドネリー(右)
Q:混戦のレースを制した感想をお聞かせください。
エミリー・シャーマン:優勝することができて、とても嬉しいです。すごくハードなレースでしたが、いい形で走れたと思います。
Q:伊豆ベロドロームは初めてとのことですが、どのような印象でしたか?
サマンサ・ドネリー:スムースで、綺麗で、すごくいいバンクだと思います。
Q:まだまだ種目は続きますが、いくつメダルを獲得できそうですか?
サマンサ・ドネリー:できる限り多くの種目でメダルを手にしたいですが、幸運が訪れることを願っています(笑)。