2025年4月21日(月)~28日(月)にかけて、中国・貴州省遵義県で開催されている『MTBアジア選手権大会』。
4月24日に実施されたダウンヒル(DHI)にて、幾田悠雅(ジュニア男子)が金メダル、九島勇気(エリート男子)と原つばさ(ジュニア女子)がそれぞれ銀メダルを手にした。

MTBダウンヒルとは?

その名の通り、下り道(ダウンヒル)のみでコースが構成された種目。ほとんどのレースが山岳部で行われ、最高スピードは時速約80kmにも達する。
テクニックだけでなく、勇気も試される競技だ。

【MTB】もはや落下? 最高速度時速80kmのグラビティ型/マウンテンバイク(MTB)種目解説

▼今大会の練習走行の模様

▼昨年の世界選手権の模様

以下、JCFサイトにて公開されたレポートをもとに、各順位と選手コメントを紹介する。

【現地レポート②】MTBアジア選手権大会 – DHI決勝 | JCF

男子エリート 結果

順位 選手名 所属 タイム
1位 ブンサネ・メタシット Methasit Boonsane タイ 2:27.293
2位 九島勇気 日本 +1.655
3位 チャン・シェンシャン Sheng Shan CHIANG チャイニーズ・タイペイ +2.398
5位 井本はじめ 日本 +17.214

井本はじめ コメント

レース前夜に雨が降りましたが、決勝レース時は朝の試走時よりもコースが乾いてると予想していました。決勝はコース後半までは順調に走行していたものの、コース終盤でトラクションを失ってコースアウト。5位でレースを終えました。
調子は良かったので結果を出すことができなくて悔しいですが、またトレーニングを重ねて、次の機会に頑張りたいと思います。

九島勇気 コメント

昨日のタイムセッションで転倒して脛を縫う怪我をしてしまいましたが、そこから気持ちを切り替え、決勝本番で良いタイムを出すということに集中しました。路面コンディションの変化が激しく、とても難しいレースでしたが、限界まで攻める事ができ、今の自分ができる良い走りができたと思います。結果はトップと1秒差の2位となってしまいとても悔しいですが、次のアジア選手権ではチャンピオンを取れるように頑張ります。

男子ジュニア 結果

順位 選手名 所属 タイム
1位 幾田悠雅 日本 2:45.078
2位 ヴェラヨ・スティーブ・ウィリアム Steve William Velayo フィリピン +1.311
3位 ジャン・ジアラン Jialang XIAN 中国 +26.717

幾田悠雅 コメント

結果は目標としていたジュニアチャンピオンを獲得する事ができて嬉しいです!ただ、気持ちが前に行き過ぎてしまい、オーバースピードになるセクションが多く、ミスもありました。走りとしては悔しさが残るので、今後は限界まで攻めた走りをした時のマネジメント力を高めていけるよう、練習の時から走りの質を高めていきたいです。来年はエリートクラスに上がる年なので、エリートクラスでも良い結果を残せるように取り組んでいきます!

女子ジュニア 結果

順位 選手名 所属 タイム
1位 ユー・ホイ ティック・ハイディ Hoi Tik Heidi YU 香港 2:45.078
2位 原つばさ 日本 +19.065
3位 チュウ・エンツー En Tzu CHU チャイニーズタイペイ +26.717

原つばさ コメント

昨日のタイムセッションでは上手くまとめることができたので良い感覚を持って決勝に挑むことができましたが、決勝では昨日上手く走れていたセクションでもミスしてしまい、悔しい走りになりました。
昨日はトップタイムを出せていただけに悔しい結果ですが、表彰台に上がるという目標は達成できたので、次に向けて今回の経験を自信に繋げていきます!

日本から12選手が出場中

今大会には、パリオリンピック代表の川口うらら、昨年のアジア王者・沢田時ら日本から12人の選手が出場中。4月25日からは、クロスカントリー種目のレースが開催される。

大会サイト | UCI

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