2025年3月14日、トルコの古都コンヤにて開幕した『2025ネーションズカップ』。
大会初日に行われ、池田瑞紀が見事に銅メダルを獲得した女子エリミネーションの模様をレポートする。
女子エリミネーション
2周ごとに最後尾の選手が1人除外(エリミネート)されるサバイバルレースとなるこの種目には、日本の池田瑞紀を含めて全27人が出走。
2組に分かれスクラッチで予選(7.5kmのスクラッチレース)が実施され、23人が決勝へと進む形で行われた。
池田は予選のスクラッチを巧妙な位置取りで2着になり決勝へ進出。
どこにでも池田 粘って終盤へ
決勝のエリミネーションは23人で争われた。アジア選手権、オムニアムで池田と戦ったリー・ジーウィン(香港)、スピードスターのアリー・ウォラストン(ニュージーランド)、ノルウェーの古豪アニータ イボンヌ・ステンバーグなどが出走。
レースは集団の中に入ると身動きが取れないほど密集しながら進んでいく。
池田はその中でポジションを上げては下げて、時には集団内に入るなど、安定した場所を確保できなかった。
しかし除外されそうな時にはしっかりと外に展開して加速し、生き残っていくレースを展開する。
そして時間の経過と共に、集団は徐々に小さくなっていった。
強豪たちとのメダル争い
5人となった集団に残ったのは強豪のみ。アリー・ウォラストン、エレン・クリング(デンマーク)、リサ・ファンベル(オランダ)、ヤレリ・アセヴェド メンドーサ(メキシコ)の中に池田も生き残り、メダル争いが始まる。
除外周回で池田が外から上がっていくと、後ろで走行進路が無くなったのは、この種目の世界チャンピオンのウォラストン。まずは現世界チャンピオンが姿を消して、残りは4人。
除外周回に入り池田がアタックすると、全員を置き去りにして距離を開いていく。後ろではエレン・クリングが苦しそうに失速していき除外。残りは3人となり、池田の表彰台は確定した。
3人は一旦落ち着きひと塊になったが、次の除外周回では、リサ・ファンベルがアタック。
残された池田とヤレリ・アセヴェド メンドーサでの生き残りをかけたスプリント勝負が行われる。
池田が内、ヤレリが外で最終ストレートに入るが、池田はかわされてしまい、残り3人で除外されてしまった。
そして最後はヤレリがリサ・ファンベルを下して1着。
優勝は初の個人タイトルを獲得したヤレリ・アセヴェド メンドーサ(メキシコ)、2位にリサ・ファンベル(オランダ)、そして3位に日本の池田瑞紀という最終結果となった。
順位 | 選手名 | 所属 | |
1位 | ヤレリ・アセヴェド メンドーサ | Yareli Acevedo Mendoza | メキシコ |
2位 | リサ・ファンベル | Lisa van Belle | オランダ |
3位 | 池田瑞紀 | 日本 |