マレーシア・ニライにて2月21日に幕を開けた『アジア選手権トラック2025』。
3日目・2月23日に行なわれた男子スクラッチに、世界チャンピオンの証、虹色のアルカンシェルを身にまとった窪木一茂が出走した。レースはまさかの結末で窪木は銀メダルを獲得。レース内容をレポートする。

男子スクラッチ

男子は40周・10kmで競われ、最初にゴールラインに到達した選手が勝利ととなるスクラッチ種目に出場したのは全13人。昨年の世界選手権でアルカンシェルを獲得した窪木の走りに注目が集まった。

スタートリスト

ブチャロフのアタック

最初から全力ダッシュのようなスピードでスタートした男子スクラッチ。序盤は集団が一つになって周回を重ねていく。

大きな動きは残り27周、ディミトリ・ブチャロフ(ウズベキスタン)が単独でアタックして抜け出すと残り24周で集団に追いつき、1周のアドバンテージを得ることに成功する。

残り21周、窪木がチュ・ツンワイ(香港)などと共にアタックをするが、このアタックは成功せずに集団に吸収されてしまう。1周のアドバンテージを得ているブチャロフはここから窪木を徹底マークすることになった。

動かない集団 何故?

刻々と時間の経過に連れて集団がまとまっていくが、誰もアタックをせずに残りは5周を切る。窪木が優勝するには最低でも集団追い抜きを一回しなければならないが、窪木も動かずにレースは最終局面へ。

最終周回に入ると窪木はレース巧者の模様を見せて一気に先頭へ出ると、1着でフィニッシュラインを駆け抜けた。

しかしながらルールは集団追い抜きを一回達成したブチャロフに着順の優位があり、最終結果はブチャロフが1位、2位に窪木、3位がテリー・クスマ(インドネシア)という形になった。

順位 選手名 所属
1位 ディミトリ・ブチャロフ Dmitriy Bocharov ウズベキスタン
2位 窪木一茂 日本
3位 テリー・クスマ Terry Yudha Kusuma インドネシア

選手インタビュー

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