2025年2月12日〜2月16日に開催された『2025UECヨーロッパ選手権トラック』にて、女子エリートの「1kmTT」・「4km個人パシュート」の世界新記録が更新された。
The stars of the night shine on the track at #EuroTrack25! 🚀
Anna Morris 🇬🇧 & Hetty van de Wouw 🇳🇱 light up the track with new World Records in the Individual Pursuit (4’25″874) and 1 km Time Trial (1’04″497)! pic.twitter.com/DB7DFXjeE3
— UEC_cycling (@UEC_cycling) February 15, 2025
どんどん更新中
2025年1月1日から競技距離が一部改定されたUCIトラック競技。
本改定により女子エリートカテゴリーでは、世界記録の対象となる「1kmTT」と「4km個人パシュート」の2つのタイム計測種目が”新設”された。
改定からわずか3日後、両種目初となる世界記録は『2025フランス国内選手権』にて誕生後、各大陸での大会開催に伴い、次々に記録が更新されている。
女子1kmTT 連日の記録誕生
1kmTTで世界新記録を樹立したのは、オランダのヘッティ・ファンデヴォウ。『オセアニア選手権トラック』にて2月14日にエルレス・アンドリュース(ニュージーランド)が打ち立てたばかりの記録(1分04秒697)をわずかに上回る「1分04秒497」のタイムをマークし、見事に優勝を飾った。
選手名 | 国 | 世界記録 | 計測日 |
ヘッティ・ファンデヴォウ | オランダ | 1分04秒497 | 2025年2月15日 |
エルレス・アンドリュース | ニュージーランド | 1分04秒697 | 2025年2月14日 |
女子4km個人パシュートは4日間で16秒更新
個人パシュートで世界新記録を樹立したのは、イギリスのアンナ・モリス。
1kmTTと同じく、『オセアニア選手権トラック』でブライオニー・ボサ(ニュージーランド)が従来の記録を10秒以上更新する「4分30秒752」という記録を出したばかりであったが、それをさらに約5秒上回る「4分25秒874」で優勝&新記録樹立を果たした。この種目の記録はわずか4日間で16秒以上も更新されたこととなる。
選手名 | 国 | 世界記録 | 計測日 |
アンナ・モリス | イギリス | 4分25秒874 | 2025年2月15日 |
ブライオニー・ボサ | ニュージーランド | 4分30秒752 | 2025年2月12日 |
アンナ・モリスは、2024年の世界選手権トラック 女子個人パシュート(3km)で金メダルを獲得。世界女王が満を持して出した記録となるため、これがひとつの基準となる可能性もありそうだ。
日本勢もいよいよ新種目に挑む
昨年8月、3km個人パシュートにて日本記録を更新した垣田真穂
2月21日からは、『2025アジア選手権トラック』が開幕。この大会にて、日本勢もこの新種目に挑むこととなる。
メダル争いはもちろん、どんな「日本記録」が生み出されるかにもご注目いただきたい。